【正解】B
【0からの解説】
①前提知識:データ リージョン(Data Regions)は、Gmail・カレンダー・ドライブ・ドキュメントなど対象サービスの保存データ(primary data at rest)を、特定の地理的な場所に保存するよう指定できる Google Workspace の機能です(Enterprise Plus や Education Standard/Plus など対応エディションが必要)。管理コンソールの[データ]>[コンプライアンス]>[データ リージョン]で設定し、組織全体または組織部門(OU)単位でポリシーを適用します。管理者ヘルプに記載されている標準のデータ リージョン設定で選択できる場所は「米国」「ヨーロッパ(EU)」「指定なし(No preference)」の 3 つで、「アジア太平洋」という選択肢はありません。「指定なし」は Google が最適な場所にデータを保存する既定の状態です。なお、Assured Controls / Assured Controls Plus などの追加契約や今後の機能拡張によって、保存先として選べる国・地域が広がる場合があります。ただし本問(および試験)の前提は、この標準の 3 つの選択肢です。
②要件の整理:地域ごとに、ユーザーが居住する地域内にデータを保存することが「望ましい(preferable)」という要件です。必須ではなく、可能な範囲で対応すればよい点がポイントです。
③正解の理由:南北アメリカの OU に「米国」、ヨーロッパの OU に「ヨーロッパ」を選べば、その 2 地域の要件は満たせます。標準の設定にはアジア太平洋に対応するリージョンがないため、その OU は「指定なし」とするのが適切な設定です。なお、アジア太平洋のユーザーを米国やヨーロッパに固定すると、Google のヘルプにあるとおり特定地域を選んでも性能は向上せず、地域外のユーザーにはレイテンシが増える可能性があるため、「指定なし」が合理的です。
【誤りの選択肢】
A:標準のデータ リージョン設定には「アジア太平洋」という選択肢がないため、この設定は実行できません。
C:親 OU に「米国」を設定すると、継承によりヨーロッパやアジア太平洋のユーザーのデータまで米国に保存され、「ユーザーが居住する地域内に保存する」という要件に反します。
D:A と同様に、標準のデータ リージョン設定では「アジア太平洋」を選択できないため、この構成は実現できません(南北アメリカとヨーロッパの部分は正しいものの、全体として不可能な設定です)。
【参考】
組織部門にユーザーを移動する | Advancedユーザーとデバイスのポリシーについて | Advanced