【正解】B
【0からの解説】
①前提知識:
・責任共有モデル:クラウドでは、セキュリティや運用の責任を「クラウド事業者(Google)」と「利用者(顧客)」で分担します。どこまでを Google が担い、どこからを顧客が担うかは、サービスの種類によって変わります。
・IaaS(Infrastructure as a Service):仮想マシンなどの基盤だけを借りる形。OS やミドルウェアの管理も顧客の責任です。
・PaaS(Platform as a Service):アプリを動かす土台(OS・実行環境・スケーリングなど)まで Google が管理し、顧客は「アプリのコード」と「データ」に集中できる形。例:App Engine、Cloud Run。
・SaaS(Software as a Service):完成したソフトウェアをそのまま使う形(例:Google Workspace)。
②問題文の要件:PaaS を使う場合に「顧客側に残る責任」を選ぶ問題です。
③正解の理由:どのサービス モデル(IaaS・PaaS・SaaS)でも、顧客が最後まで責任を持つのは「自分のデータ(コンテンツ)」と「そのデータに誰がアクセスできるか(アクセス ポリシー、ID の管理)」です。Google がどれだけ基盤を守っても、顧客が誤って「全員に公開」の権限を付ければデータは漏れてしまいます。そのため、IAM(Identity and Access Management:誰に何を許可するかを管理する仕組み)を使って、最小権限でアクセス ポリシーを設計・管理するのは顧客の責任です。
【誤りの選択肢】
A:運用(OS のパッチ適用、実行環境の保守、スケーリングなど)は、PaaS ではクラウド事業者が担う範囲です。これを Google に任せられることが PaaS を選ぶ大きなメリットです。
C:データセンターの物理的なセキュリティ(入館管理・監視・ハードウェアの保護など)は、IaaS・PaaS・SaaS のどれでも常に Google の責任です。
D:PaaS では、基盤となるネットワークのセキュリティ(インフラ側の保護、DDoS 対策の基盤など)は主にクラウド事業者が担います。顧客に残る代表的な責任として問われているのは、データとそのアクセス ポリシーです。
【参考】
Google Cloud における責任と運命の共有PaaS、IaaS、SaaS の違い