模擬問題集SCS-C03練習問題 3

SCS-C03 練習問題 3

AWS Security – Specialty・インシデント対応・無料公開(全 100 問中 15 問を無料公開中)

問題
セキュリティエンジニアが、ある AWS アカウントに影響を及ぼしているインシデントに対応しています。アカウント ID は 123456789012 です。攻撃により、複数の AWS リージョンにまたがってワークロードが分散して作成されました。 セキュリティエンジニアは攻撃を封じ込め、影響を受けたすべてのリージョンからコンピューティングおよびストレージのリソースを削除しました。しかし、攻撃者は AWS KMS キーも作成していました。この KMS キーのキーポリシーは、IAM プリンシパルに kms:* 権限を明示的に許可しています。 このキーは前日に削除がスケジュールされていましたが、依然として有効で使用可能な状態です。キーの ARN は arn:aws:kms:us-east-2:123456789012:key/mrk-0bb0212cd9864fdea0dcamzo26efb5670 です。セキュリティエンジニアは、このキーをできるだけ早く削除する必要があります。 この要件を満たすソリューションはどれですか?

選択肢と解説

  • 1
    アカウントのルートユーザー認証情報でログインし、待機期間 7 日で KMS キーの削除リクエストを再発行する。
  • KMS キー ID が存在する他のリージョンを特定し、7 日後の削除をスケジュールする。
  • 3
    IAM プリンシパルが KMS キー ARN に対して kms:* を許可するように更新し、待機期間 7 日で削除リクエストを再発行する。
  • 4
    KMS キーを無効化し、30 日後に削除リクエストを再発行する。

解説

【正解】B

【0からの解説】
キー ARN の中の鍵 ID が mrk- で始まっていることに注目します。これは「マルチリージョンキー(multi-Region key, MRK)」を示します。マルチリージョンキーは、プライマリキーと、他リージョンに作られた「レプリカキー」が同じキーマテリアル・同じキー ID(mrk-... 部分)を共有する仕組みです。

マルチリージョンキーでは、各リージョンのキーは独立して管理され、削除のスケジュールはリージョンごとに個別に行う必要があります。あるリージョンで削除がスケジュール済みでも、他リージョンのレプリカが残っていればキーは使われ続けます。さらに、レプリカキーが残っている間はプライマリの完全な削除に制約が生じます。
したがって、攻撃者が複数リージョンにわたって作成したこのキーを確実に消すには、まず同じキー ID を持つ全リージョンのキーを洗い出し、それぞれで削除をスケジュールする必要があります。KMS の削除待機期間は最短 7 日なので、7 日でスケジュールするのが「できるだけ早く」削除する方法です。

【誤りの選択肢】
A:ルートユーザーでログインしても、削除待機期間の最短は 7 日であり通常操作と変わりません。さらに他リージョンのレプリカキーを無視しているため、キーは他リージョンで使われ続けます。
C:問題文の通りキーポリシーはすでに kms:* を明示的に許可しており、削除権限は不足していません。権限を更新しても他リージョン対応をしていないため要件を満たしません。
D:無効化(disable)だけでは削除になりません。また KMS の削除待機期間は最短 7 日で、30 日を選ぶのは「できるだけ早く」に反します。他リージョン対応もありません。

【参考】
マルチリージョンキーの削除
KMS キーの削除
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