【正解】D
【0からの解説】
ここでの最大の手がかりは、CloudOps エンジニアが IAM ロールに「宛先バケットのキーを使用する暗号化アクション(KMS の Encrypt 等)」を付与した、という記述です。これは宛先側が KMS キー(SSE-KMS)で暗号化されていることを前提とした権限設定です。
ところがソースバケットは SSE-S3(S3 マネージドキー)を使用しています。レプリケーション構成と権限が「宛先は KMS キーで暗号化する」前提で組まれているのに、宛先バケットが SSE-KMS で構成されていなければ、設定の整合が取れずレプリケーションが期待どおり機能しません。したがって宛先バケットを SSE-KMS で構成する必要がある、というのが最も妥当な理由です。
S3 レプリケーションでは、KMS で暗号化されたオブジェクトを扱う場合、レプリケーションロールにソースキーの kms:Decrypt と宛先キーの kms:Encrypt を付与し、宛先を SSE-KMS にするのが定石です。
【誤りの選択肢】
A:ObjectOwnerOverrideToBucketOwner は、クロスアカウントで宛先バケット所有者にオブジェクト所有権を移すための任意設定です。これが無くてもレプリケーション自体は動作するため、「レプリケートされない」直接の原因ではありません。
B:マルチリージョンキー(MRK)はレプリケーションの必須要件ではありません。各リージョンで個別の KMS キーを使ってもレプリケーションは可能です。
C:S3 レプリケーションは AWS のマネージドサービス間でリージョンをまたいで行われ、VPC のゲートウェイエンドポイントは不要です。エンドポイントは VPC 内リソースから S3 へのプライベート接続用で、本件とは無関係です。
【参考】
KMS で暗号化されたオブジェクトのレプリケーションレプリケーションの設定とトラブルシューティング