模擬問題集DP-300練習問題 1

DP-300 練習問題 1

Azure Database Administrator・セキュアな環境の実装・無料公開(全 160 問中 15 問を無料公開中)

問題
【ケーススタディ:ADatum 社】 概要:ADatum はニューヨーク市に本社を置く金融サービス会社です。 ライセンス:Software Assurance を含む Microsoft ボリュームライセンス契約を保有しています。 ネットワーク:オンプレミスのデータセンターと Azure サブスクリプション Sub1 があります。Sub1 は米国東部リージョンに仮想ネットワーク Network1 を持ち、データセンターと Network1 はサイト間(S2S)VPN で接続されています。 ID:オンプレミスに AD DS フォレスト(単一ドメイン corp.adatum.com)があり、corp.adatum.com は Microsoft Entra テナント adatum.com と同期しています。 データベース環境(サーバー一覧): ・SVR1(Windows Server 2016/SQL Server 2016 Enterprise):可用性グループ AG1(DB1・DB2 を含む) ・SVR2(Windows Server 2016/SQL Server 2016 Enterprise):可用性グループ AG1(DB1・DB2 を含む) ・SVR3(Windows Server 2019/SQL Server 2019 Enterprise):DB3 を含む DB1・DB2 はアプリ App1 がトランザクション処理と分析処理に使用します。App1 は Microsoft Entra ハイブリッド参加の Windows Server 2022 上で動作し、Kerberos 認証を使用します。DB3 はコンプライアンスデータを格納し、App2・App3 が使用します。DB3 は SVR3 のローカルディスク上のファイル共有を event_file ターゲットに指定した拡張イベント(Extended Events)で監視され、リソース割り当ては Resource Governor で管理されています。 計画している変更: ・Azure SQL Managed Instance「Instance1」を Network1 に配置する ・DB1・DB2 を Instance1 に移行する ・DB3 を Azure SQL Database に移行する ・DB1・DB2 の移行後、Microsoft Entra 参加の Windows 11 端末を使うリモート開発者に開発を引き継ぐ ・DB3 の移行後、自動フェールオーバーグループを構成する 可用性要件:DB1・DB2 の分析ワークロードを同一 Azure リージョンの読み取り専用レプリカにオフロードする/リージョン災害時に DB1・DB2 をバックアップから復旧できる/移行後も App1 が DB1・DB2 にアクセスできる/DB3 は App2・App3 の需要変動による性能問題に対処できる/計画フェールオーバー後も DB3 にアクセスできる/論理サーバーが削除されても DB3 を復元できる/DB1・DB2 移行時のダウンタイムを最小化する。 セキュリティ要件:Microsoft Entra 参加の Windows 11 端末を使う指定された開発者のみが DB1・DB2 にリモートアクセスできる/DB3 への変更は個々のトランザクション内のものも含めてすべて監査・記録される。 管理要件:DB3 は引き続き拡張イベントで監視する/Azure SQL Database では database-scoped 資格情報を使う elastic jobs で DB3 の管理を自動化する。 ビジネス要件:可能な限りコストを最小化する/管理工数を最小化する。 DB3 について、セキュリティ要件とビジネス要件を満たすソリューションを推奨する必要があります。ソリューションの最初の手順として何を推奨すべきですか。

選択肢と解説

  • 1
    sp_addarticle ストアドプロシージャを実行する。
    sp_addarticle はトランザクション/マージ レプリケーションでパブリケーションに項目(アーティクル)を追加する手続きであり、変更内容の監査・記録とは無関係です。
  • 2
    ALTER TABLE ステートメントを実行し、ENABLE CHANGE_TRACKING 句を指定する。
    変更追跡(Change Tracking)は『行が変更された』という事実だけを記録し、変更前後の値や個々のDML内容は保持しません。要件の『個々のトランザクション内の変更も含めてすべて記録』を満たせません。また CHANGE_TRACKING はテーブル単位では ALTER TABLE … ENABLE CHANGE_TRACKING ですが、目的に対して機能不足です。
  • 3
    ALTER DATABASE ステートメントを実行し、SET CHANGE_TRACKING = ON 句を指定する。
    これも変更追跡(CT)をデータベース レベルで有効化する構文であり、記録されるのは変更された行の有無のみです。実際に何がどう変わったかは取得できないため、監査・記録要件を満たせません。
  • sys.sp_cdc_enable_db ストアドプロシージャを実行する。
    正解。変更データ キャプチャ(CDC)は、個々のトランザクション内のものも含め、テーブルに対するすべての DML(挿入・更新・削除)変更内容をキャプチャして変更テーブルに記録します。CDC を使う最初の手順は、データベース レベルで sys.sp_cdc_enable_db を実行して CDC を有効化することです。

解説

要件は『DB3 への変更を個々のトランザクション内のものも含めてすべて監査・記録する』ことです。これを満たすのは変更内容そのものを記録する変更データ キャプチャ(CDC)です。CDC はまずデータベース レベルで sys.sp_cdc_enable_db を実行して有効化します。変更追跡(CT)は変更の有無しか記録しないため不適切です。

【参考リンク】
変更データ キャプチャ (CDC) について
データ変更の追跡 (CT と CDC の比較)
練習問題 2
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