模擬問題集ANS-C01練習問題 8

ANS-C01 練習問題 8

AWS Advanced Networking – Specialty・ネットワークの実装・無料公開(全 200 問中 15 問を無料公開中)

問題
あるネットワークエンジニアが、オンプレミスのデータセンターから AWS Control Tower ベースのマルチアカウント環境への大規模な移行作業に取り組んでいます。この環境には、中央のネットワークサービスアカウントにデプロイされた Transit Gateway があります。この中央ネットワークサービスアカウントは、AWS Resource Access Manager (AWS RAM) を通じて、AWS Organizations の組織と共有されています。 この環境には共有サービスアカウント (shared services account) も存在します。共有サービスアカウントは、組織全体と共有する必要のあるワークロードをホストしています。 ネットワークエンジニアは、環境全体にわたって共通のネットワークコンポーネントのデプロイを自動化するソリューションを作成する必要があります。このソリューションは、新規および既存のメンバーアカウントそれぞれに、アプリケーションワークロード用の VPC をプロビジョニングする必要があります。これらの VPC は、中央ネットワークサービスアカウントの Transit Gateway に接続されている必要があります。 最も運用オーバーヘッドの少ない(LEAST operational overhead)形でこれらの要件を満たすステップの組み合わせはどれですか?(3 つ選択)

選択肢と解説

  • 1
    AWS Lambda 関数を共有サービスアカウントにデプロイする。Lambda 関数が、新規および既存のメンバーアカウントのロールを引き受けて、必要なネットワークインフラをプロビジョニングするようにプログラムする。
  • 既存のアカウントを Account Factory Customization (AFC) で更新する。新しいアカウントをプロビジョニングする際にも同じ AFC を選択する。
  • 各アカウントに作成する必要のあるインフラを記述した AWS CloudFormation テンプレートを作成する。そのテンプレートを AWS Service Catalog 製品として共有サービスアカウントにアップロードする。
  • 4
    共有サービスアカウントのデフォルトイベントバスに Amazon EventBridge ルールをデプロイする。EventBridge ルールが AWS Control Tower の CreateManagedAccount ライフサイクルイベントに反応し、AWS Lambda 関数を起動するように構成する。
  • 共有サービスアカウントに AWSControlTowerBlueprintAccess ロールを作成する。

解説

【正解】B、C、E

【0からの解説】
本問は AWS Control Tower の Account Factory Customization (AFC)(アカウントファクトリーのカスタマイズ=ブループリント機能)を使い、新規・既存アカウントへ共通の VPC をプロビジョニングし、中央の Transit Gateway に接続する自動化を、最小の運用オーバーヘッドで実現する設計を問うています。

AFC(ブループリント)は、AWS Service Catalog 製品(CloudFormation テンプレート)を「ブループリント」として指定し、Control Tower のアカウントファクトリーが新規アカウント作成時・既存アカウント更新時にそのテンプレートを自動適用してくれるマネージドな仕組みです。Lambda や EventBridge を自前で作り込む必要がなく、運用オーバーヘッドが最小になります。

必要なステップは次の 3 つです。
■ C:各アカウントに作る共通インフラ(VPC、Transit Gateway へのアタッチメント等)を CloudFormation テンプレートで記述し、それを Service Catalog 製品として登録します。これが AFC のブループリント本体になります。
■ B:既存アカウントを AFC で更新(ブループリントを適用)し、新規アカウントのプロビジョニング時にも同じ AFC(ブループリント)を選択します。これにより「新規・既存の両方」へ自動適用される要件を満たします。
■ E:AFC(ブループリント)が対象アカウントにリソースを展開できるよう、ブループリントを管理する側のアカウント(ここではブループリント/Service Catalog 製品を持つ共有サービスアカウント)に AWSControlTowerBlueprintAccess ロールを作成する必要があります。これは AFC を機能させるための必須の前提ロールです。

よって B・C・E が正解です。これらは Control Tower のマネージド機能を活用するため、自前のイベント駆動の作り込み(Lambda/EventBridge)より運用負荷が小さくなります。

【誤りの選択肢】
A:Lambda 関数が各メンバーアカウントのロールを引き受けてインフラをプロビジョニングする方式は、ロール管理・エラー処理・冪等性などを自前で作り込む必要があり、運用オーバーヘッドが大きくなります。AFC を使う B・C・E の方がマネージドで効率的です。
D:EventBridge で CreateManagedAccount ライフサイクルイベントを捕捉して Lambda を起動する方式も、A と同様にカスタムの自動化基盤を自前で構築・運用することになり、運用負荷が高くなります。さらに既存アカウントへの適用(イベントは新規作成時に発火)にも別途対応が必要で、要件「新規および既存」を一貫して満たしにくく、AFC を使う構成に劣ります。

【参考】
AWS Control Tower の Account Factory Customization (ブループリント)
AWSControlTowerBlueprintAccess ロールの作成
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