模擬問題集ANS-C01練習問題 3

ANS-C01 練習問題 3

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問題
ある企業が、アプリケーションのフロントエンドが同一 VPC 内の Network Load Balancer (NLB) を介してバックエンドインスタンスと通信するアプリケーションをデプロイしました。アプリケーションは 2 つのアベイラビリティーゾーン(AZ)にまたがって高可用性を備えています。同社は、AZ をまたいで移動するトラフィックの量を制限したいと考えています。アプリケーションのフロントエンドからのトラフィックは、その AZ 内の NLB 配下に正常なターゲットが存在しない場合を除き、同一 AZ 内にとどまる必要があります。同一 AZ 内に正常なターゲットがない場合は、トラフィックは他方の AZ に送信されなければなりません。 この要件を満たすソリューションはどれですか?

選択肢と解説

  • 1
    AZ ごとに加重ルーティングのプライベートホストゾーンを作成する。プライマリレコードをローカル AZ の NLB DNS レコードに向ける。セカンダリレコードをリージョンの NLB DNS レコードに向ける。アプリケーションのフロントエンドが、ローカルのプライベートホストゾーンレコードに対して DNS ルックアップを行うよう構成する。
  • 2
    NLB のクロスゾーン負荷分散をオフにする。アプリケーションのフロントエンドが、ローカル AZ の NLB DNS レコードに対して DNS ルックアップを行うよう構成する。
  • プライベートホストゾーンを作成する。AZ ごとにフェイルオーバーレコードを作成する。各フェイルオーバーレコードについて、プライマリレコードをローカル AZ の NLB DNS レコードに向け、セカンダリレコードをリージョンの NLB DNS レコードに向ける。アプリケーションのフロントエンドが、ローカルのプライベートホストゾーンレコードに対して DNS ルックアップを行うよう構成する。
  • 4
    スティッキーセッション(セッションアフィニティ)を有効にして、NLB がユーザーのセッションを同一 AZ 内のターゲットにバインドできるようにする。

解説

【正解】C

【0からの解説】
まず Network Load Balancer (NLB) のゾーン DNS の仕組みを理解します。NLB を作成すると、各 AZ にゾーン固有の DNS 名(例: us-east-1a.my-nlb-xxxx.elb.amazonaws.com)と、全 AZ を含むリージョン DNS 名(my-nlb-xxxx.elb.amazonaws.com)が払い出されます。

クロスゾーン負荷分散をオフにした NLB では、各ゾーン固有の DNS 名にアクセスすると、その AZ 内のターゲットにのみトラフィックが分散されます。これを使えば「同一 AZ にとどめる」ことができますが、問題はそのゾーンに正常なターゲットが 1 つもなくなったときです。クロスゾーン無効の NLB では、AZ 内に正常なターゲットがなくなると、その AZ の NLB ノードの IP は DNS 応答から外れますが、ゾーン固有 DNS 名だけを使っていると他 AZ へ自動的にフェイルオーバーする確実な仕組みが弱くなります。

そこで Route 53 のフェイルオーバールーティングを組み合わせます。AZ ごとに、プライマリレコード=ローカル AZ のゾーン NLB DNS 名、セカンダリレコード=リージョン NLB DNS 名(全 AZ をカバー)とし、ヘルスチェックでプライマリを監視します。通常時はプライマリ(ローカル AZ)が応答してトラフィックは同一 AZ にとどまり、ローカル AZ に正常なターゲットがなくなるとヘルスチェックが失敗してセカンダリ(リージョン全体)に切り替わり、他方の AZ へトラフィックが流れます。これがまさに要件「同一 AZ 優先、なければ他 AZ」を満たすため、C が正解です。

【誤りの選択肢】
A:加重(weighted)ルーティングは指定した重みの比率でトラフィックを振り分ける仕組みで、ヘルスチェックに基づく「プライマリが落ちたらセカンダリ」という明確なフェイルオーバー挙動を本来の目的としていません。フェイルオーバー要件にはフェイルオーバールーティング(C)が適切です。
B:クロスゾーン負荷分散をオフにしてゾーン固有 DNS をルックアップすれば同一 AZ には保てますが、ローカル AZ のターゲットが全滅したときに他 AZ へ確実にフェイルオーバーさせる仕組みが欠けています。Route 53 フェイルオーバーによるセカンダリ(リージョン全体)への切り替えがないため、要件の後半(なければ他 AZ へ)を満たしきれません。
D:スティッキーセッションはクライアントのセッションを特定のターゲットに固定する機能であり、「AZ をまたぐトラフィックを抑制し、なければ他 AZ にフォールバックする」という AZ レベルのルーティング制御は実現できません。要件と無関係です。

【参考】
Network Load Balancer のゾーン別 DNS とクロスゾーン負荷分散
Route 53 フェイルオーバールーティングポリシー
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