【正解】A、C、E
【0からの解説】
サードパーティ製ファイアウォールアプライアンス(インライン検査)を、水平スケール可能・高可用に「モダナイズ」する AWS の標準パターンが Gateway Load Balancer(GWLB)です。
(A) GWLB は、L3 のトランスペアレントなネットワーク仮想アプライアンス(ファイアウォール/IDS/IPS 等)を背後に並べて負荷分散・スケール・ヘルスチェックする専用ロードバランサーです。GWLB は GENEVE プロトコルでトラフィックをアプライアンスへ転送し、AWS PrivateLink を使った「エンドポイントサービス」として公開できます。これにより各 VPC から GWLB エンドポイント(GWLBe)経由でファイアウォール群へトラフィックを送れます。
(C) ファイアウォールアプライアンス群を Auto Scaling グループ+起動テンプレートで管理し、新スクリプトをユーザーデータで起動時構成すれば、自動復旧と水平スケールが実現します。GWLB のターゲットグループは「インスタンスターゲットタイプ」を使うのが適切です。
(E) 各メンバーアカウントに Gateway Load Balancer エンドポイント(VPC エンドポイント)を作成し、ルートテーブルでそのエンドポイントを指すようにすれば、各メンバーアカウントの送信トラフィックを集約型のファイアウォール群へ検査のため転送できます。
これにより、静的 IP に依存した手作りの脆い構成から、ASG によるセルフヒーリング&スケールと GWLB による分散検査というマネージドかつ堅牢な構成へモダナイズできます。
【誤りの選択肢】
B:Network Load Balancer(NLB)は通常の L4 ロードバランシング用で、トラフィックを「透過的に検査して元の宛先へ戻す」インライン型のサードパーティアプライアンス連携には向きません。この用途専用の GWLB が正解です。
D:AWS Launch Wizard は SAP や SQL Server など特定のエンタープライズアプリの導入を支援するサービスで、汎用のファイアウォールアプライアンスを ASG でデプロイする用途には使いません。また GWLB のターゲットは通常「インスタンスタイプ」で構成します。
F:エンドポイント(GWLBe)はトラフィックを発生させる各メンバーアカウント側の VPC に置き、メンバーアカウントのルートテーブルからそこへ向ける必要があります。集約アカウント側にだけ作る構成では、メンバーアカウントの送信トラフィックを検査経路に乗せられません。
【参考】
Gateway Load Balancer とはGateway Load Balancer エンドポイント(PrivateLink)