【正解】D
【0からの解説】
①前提知識
・Network Connectivity Center(NCC)は、ハブに複数の VPC スポーク(やハイブリッド スポーク)を接続し、スポーク間でサブネット ルートを交換させるハブ&スポーク型の接続サービスです。スポーク間で通信できない原因としては、ルートが交換されていない(エクスポート フィルタ、スポークの未接続、IP 範囲の重複など)、ファイアウォール ルールで拒否されている、宛先サービスの設定ミスなど、複数の可能性があります。
・Network Intelligence Center の接続テスト(Connectivity Tests)は、送信元と宛先(IP・ポート・プロトコル)を指定すると、VPC のルート・ファイアウォール ルール(階層型ファイアウォール ポリシーや Cloud NGFW ポリシーを含む)・NCC・ピアリング・VPN などの構成を静的に解析し、パケットがどこまで届き、どの段階で何によって破棄されるかを経路として示す診断ツールです(ライブ データプレーン分析を行える場合もあります)。
②要件と制約語の整理
・オブザーバビリティ ツールを使って診断する
・根本原因を特定する(原因がルートかファイアウォールかなど、まだわかっていない)
③正解の理由
接続テストで app-dev-spoke-vpc のインスタンスから db-dev-spoke-vpc のデータベース サービスまでの到達性を分析すれば、NCC 経由のルートの有無、ファイアウォールによる拒否、宛先側の問題などを 1 回で切り分けられ、どのリソースが原因かが結果に示されます。「ツールで診断し根本原因を特定する」要件に最も直接的に合致します。
【誤りの選択肢】
A:Firewall Insights はファイアウォール ルールの使用状況(シャドウ化されたルール、使われていない許可ルール、過度に許可的なルールなど)を分析するツールで、特定の 2 地点間の到達性を診断するものではありません。また原因がファイアウォールだと決めつけており、NCC のルート交換の問題などを見逃します。さらに「ルールを修正する」のは原因特定前の対処で、手順として飛躍しています。
B:両 VPC のファイアウォール ルールを 1 つずつ手作業で確認するのは、オブザーバビリティ ツールを使っておらず、手間がかかり見落としも起きやすい方法です。原因がルートにある場合は発見できません。
C:NCC のスポーク間通信は内部 IP アドレスで行われ、外部 IP アドレスは不要です。外部 IP を割り当てるのは不要な露出を増やすだけで、原因の診断にもなりません。
【参考】
接続テストの概要 | Network Intelligence Center - Connectivity TestsNetwork Connectivity Center の概要