【正解】A
【0からの解説】
①前提知識
・VPC フローログは、VM のネットワーク インターフェースで送受信された IP フロー(接続)のメタデータを記録する機能です。各レコードには、5 タプル(送信元 / 宛先 IP、送信元 / 宛先ポート、プロトコル)、送受信バイト数・パケット数、開始 / 終了時刻、VM 名などの付加情報が含まれ、Cloud Logging で検索・フィルタできます。サブネット単位(現在はネットワークや Interconnect / VPN 単位の構成も可能)で有効化し、サンプリング レート(0.0〜1.0)や集約間隔を設定できます。1.0 にすると記録対象のログをすべて残すため、最も詳細になります。
・パケット ミラーリングは、パケットのヘッダーとペイロードを丸ごと複製してコレクタ(内部パススルー ネットワーク ロードバランサ配下の IDS など)に送る機能です。パケットの中身まで解析するディープ パケット インスペクション向けです。
②要件と制約語の整理
・特定の VM の「すべての IP 接続」について
・送信元 / 宛先 IP、ポート、プロトコル、「転送データ量」という「メタデータ」を取得したい(パケットの中身ではない)
③正解の理由
VPC フローログを VM のサブネットで有効にし、サンプリング レートを 1.0 にすれば、要件にあるフィールド(IP・ポート・プロトコル・バイト数)がそのままログ レコードとして得られます。Cloud Logging で VM の IP アドレス(または VM 名)でフィルタすれば、その VM の接続だけを調査でき、外部の悪性 IP との通信量も確認できます。追加のコレクタ VM などのインフラも不要です。
※ VPC フローログは Google 側の一次サンプリングを伴うため、厳密には「全パケット」ではありませんが、接続単位のメタデータ取得という目的では最適な選択肢です。
【誤りの選択肢】
B:接続テストは、ルートやファイアウォールの「構成」からある通信が到達可能かどうかを解析するツールで、実際に発生した接続の記録(どの IP とどれだけデータを送ったか)は取得できません。
C:パケット ミラーリングでもデータは取れますが、パケット全体を複製するため、コレクタ VM・内部ロードバランサの構築やストレージ、解析の手間とコストが大きくなります。要件は「メタデータ」の取得であり、ペイロードまでのコピーは過剰です。
D:優先度 65535 は最も低い優先度で、より優先度の高い既存ルールに一致した通信はこのルールでは評価されないため、すべての接続は記録されません。また、ファイアウォール ルール ロギングは転送データ量(バイト数)を記録しません。さらに、侵害が疑われる VM に対して「すべての送信を許可」するルールを追加するのはセキュリティ上も逆効果です。
【参考】
VPC Flow Logs | Virtual Private CloudVPC Flow Logs のレコードについて | Virtual Private Cloud