【正解】D
【0からの解説】
①前提知識:リージョン内部アプリケーション ロードバランサは、転送ルール(フロントエンドの内部 IP)・ターゲット プロキシ・URL マップ・バックエンド サービスをすべて同じ 1 つのリージョンに作るリージョン リソースです。既定では、ロードバランサと同じリージョンのクライアントからしかアクセスできません。別リージョンのクライアントからアクセスさせるには、転送ルールで「グローバル アクセス(global access)」を有効にします。グローバル アクセスを有効にすると、同じ VPC ネットワーク(および接続されたネットワーク)の任意のリージョンのクライアントがその内部 IP に到達できます。
また、VPC のサブネット ルートは動的ルーティング モード(リージョン/グローバル)に関係なく VPC 全体に有効です。動的ルーティング モードが影響するのは Cloud Router が学習した動的ルート(オンプレミスなどへの経路)であり、VPC 内の VM 同士やロードバランサへの到達性には影響しません。
②要件の整理:クライアントは europe-west2 の VM、ロードバランサは us-east1 のリージョン内部アプリケーション ロードバランサです。必要なのは「別リージョンのクライアントからのアクセスを許可すること」です。
③正解の根拠:D のとおり、バックエンド サービスと転送ルールをロードバランサのリージョン(us-east1)に置き、転送ルールでグローバル アクセスを有効にすれば、europe-west2 の VM から us-east1 のロードバランサの内部 IP へ接続できます。リージョン ロードバランサの構成要素は同一リージョンに揃える必要があるため、これが唯一の正しい組み合わせです。
なお、複数リージョンにバックエンドを持ち、クライアントに近いリージョンで受けたい場合はクロスリージョン内部アプリケーション ロードバランサという別の選択肢もありますが、本問は既存のリージョン内部アプリケーション ロードバランサへの接続が要件です。
【誤りの選択肢】
A:「リージョン アクセス」という設定は存在しません(存在するのはグローバル アクセス)。また、リージョン内部アプリケーション ロードバランサの転送ルールはロードバランサと同じリージョンにしか作れず、各リージョンに転送ルールを作る構成はできません。
B:バックエンド サービスを europe-west2、転送ルールを us-east1 にするとリージョンがばらばらになり、リージョン ロードバランサとして構成できません。また「リージョン アクセス」という設定もありません。
C:転送ルールを europe-west2 に置くと、us-east1 のバックエンド サービス(URL マップ・ターゲット プロキシ)とリージョンが一致せず、リージョン内部アプリケーション ロードバランサを構成できません。グローバル アクセスは転送ルールをロードバランサのリージョンに置いたまま有効にする設定です。
【参考】
内部アプリケーション ロードバランサの概要 | Cloud Load Balancing転送ルールの概要 | Cloud Load BalancingVM インスタンス グループのバックエンドを使用してリージョン内部アプリケーション ロードバランサを設定する | Cloud Load Balancing