【正解】B
【0からの解説】
この問題のポイントは「データレジデンシー(データ所在地規制)」と「低レイテンシ」の両立です。
・クロスリージョン推論プロファイル:Amazon Bedrock の機能で、推論リクエストを同一地理圏(米国内、欧州内、アジアパシフィック内など)の複数リージョンへ自動的に分散します。地理圏の外にはリクエストが出ないため、地理的エリア内でのデータ保持と、スループット・可用性の向上を両立できます。
・Bedrock ナレッジベース:RAG のための文書取り込み・ベクトル化・検索をマネージドで提供します。データソース(S3)とベクトルデータベースをリージョンごとに置けば、専有データはそのリージョン(地理的エリア)から出ません。
【B が正解の理由】
各リージョンに Bedrock モデル(推論能力)とナレッジベース(S3+ベクトル DB)を配置することで、顧客の専有データは常に各地理的エリア内に留まります。クロスリージョン推論プロファイルは地理圏単位で構成されるため、推論トラフィックも地理圏内に閉じたままスループットを確保でき、ニアリアルタイムの低レイテンシ要件を満たせます。
【誤りの選択肢】
A:Kendra は全文検索・エンタープライズ検索のサービスであり構成として不可能ではありませんが、単一の Bedrock モデルデプロイにクロスリージョン推論プロファイルを適用する設計のため、プロンプト(専有データを含む)が顧客の地理的エリア外のリージョンに転送される可能性を排除できません。
C:AWS Outposts はオンプレミスに AWS インフラを拡張するサービスであり、「各リージョンにアウトポストをデプロイする」という記述自体が概念的に誤っています。さらに中央リージョンの Bedrock モデルへ推論を送る設計では、専有データが地理的エリアを離れてしまいます。
D:EC2 上に自前で LLM をホストする構成は、モデルの運用・スケーリングの負荷が膨大です。S3 Express One Zone は単一アベイラビリティーゾーンのストレージで耐久性・可用性の面で本番のナレッジベース保存に不適切であり、Local Zone は利用できるサービスが限られるため全体として現実的ではありません。
【参考】
Amazon Bedrock のクロスリージョン推論Amazon Bedrock ナレッジベース