模擬問題集AIP-C01練習問題 11

AIP-C01 練習問題 11

AWS Generative AI Developer – Professional・基盤モデルの統合・データ管理・コンプライアンス・無料公開(全 100 問中 15 問を無料公開中)

問題
ある国際企業が、RAG を使用する AI アシスタントを構築しています。同社は、AI アシスタントにニアリアルタイムの低レイテンシなパフォーマンスを求めています。AI アシスタントは複数の地理的エリアにサービスを提供しなければなりません。同社の顧客は、AI アシスタントで自社の専有データを使用します。専有データは、同社が事業を展開するそれぞれの地理的エリアの外に出てはなりません。 これらの要件を満たすソリューションはどれですか?

選択肢と解説

  • 1
    クロスリージョンモデル推論プロファイルを使用して Amazon Bedrock モデルをデプロイする。同社が事業を展開する各 AWS リージョンに Amazon S3 バケットを作成する。それぞれの S3 バケットにナレッジベースを保存する。各リージョンで、それぞれのナレッジベースとやり取りするように Amazon Kendra を構成する。各リージョンで、Kendra と Amazon Bedrock を使用して AI アシスタントのプロンプトを処理する AWS Lambda 関数を構成する。
  • 同社が事業を展開する各 AWS リージョンに Amazon Bedrock モデルをデプロイする。Amazon Bedrock のクロスリージョンモデル推論プロファイルを構成する。Amazon Bedrock ナレッジベースを使用するベクトルデータベースを構成する。同社が事業を展開する各リージョンの Amazon S3 にナレッジベースを保存する。
  • 3
    AWS Outposts を使用して、同社が事業を展開する各 AWS リージョンにアウトポストをデプロイする。対応する各リージョンにナレッジベースを保存する Amazon S3 バケットを作成する。ベクトルデータベースとして構成した Amazon RDS を各アウトポストにデプロイする。中央のリージョンに、クロスリージョン推論プロファイルを使用する Amazon Bedrock モデルをデプロイする。
  • 4
    同社が事業を展開する各 AWS Local Zone に、Amazon S3 Express One Zone ストレージクラスに保存するナレッジベースを構成する。各 Local Zone に Amazon RDS を使用してベクトルデータベースをデプロイする。各 Local Zone の Amazon EC2 インスタンスに大規模言語モデル(LLM)をデプロイする。それぞれの Local Zone のモデルにプロンプトをルーティングするように AI アシスタントを構成する。

解説

【正解】B

【0からの解説】
この問題のポイントは「データレジデンシー(データ所在地規制)」と「低レイテンシ」の両立です。
・クロスリージョン推論プロファイル:Amazon Bedrock の機能で、推論リクエストを同一地理圏(米国内、欧州内、アジアパシフィック内など)の複数リージョンへ自動的に分散します。地理圏の外にはリクエストが出ないため、地理的エリア内でのデータ保持と、スループット・可用性の向上を両立できます。
・Bedrock ナレッジベース:RAG のための文書取り込み・ベクトル化・検索をマネージドで提供します。データソース(S3)とベクトルデータベースをリージョンごとに置けば、専有データはそのリージョン(地理的エリア)から出ません。

【B が正解の理由】
各リージョンに Bedrock モデル(推論能力)とナレッジベース(S3+ベクトル DB)を配置することで、顧客の専有データは常に各地理的エリア内に留まります。クロスリージョン推論プロファイルは地理圏単位で構成されるため、推論トラフィックも地理圏内に閉じたままスループットを確保でき、ニアリアルタイムの低レイテンシ要件を満たせます。

【誤りの選択肢】
A:Kendra は全文検索・エンタープライズ検索のサービスであり構成として不可能ではありませんが、単一の Bedrock モデルデプロイにクロスリージョン推論プロファイルを適用する設計のため、プロンプト(専有データを含む)が顧客の地理的エリア外のリージョンに転送される可能性を排除できません。
C:AWS Outposts はオンプレミスに AWS インフラを拡張するサービスであり、「各リージョンにアウトポストをデプロイする」という記述自体が概念的に誤っています。さらに中央リージョンの Bedrock モデルへ推論を送る設計では、専有データが地理的エリアを離れてしまいます。
D:EC2 上に自前で LLM をホストする構成は、モデルの運用・スケーリングの負荷が膨大です。S3 Express One Zone は単一アベイラビリティーゾーンのストレージで耐久性・可用性の面で本番のナレッジベース保存に不適切であり、Local Zone は利用できるサービスが限られるため全体として現実的ではありません。

【参考】
Amazon Bedrock のクロスリージョン推論
Amazon Bedrock ナレッジベース
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