【正解】C
【0からの解説】
①前提知識:Security Command Center(SCC)は Google Cloud のセキュリティとリスク管理のプラットフォームで、Security Health Analytics(構成ミスの検出)、Event Threat Detection(ログに基づく脅威検出)、Container Threat Detection、VM Threat Detection などの組み込み検出サービスが、Google Cloud サービスのログやメタデータを分析して「検出結果(finding)」を生成します。Google SecOps(旧 Chronicle)は、SCC の検出結果を Google Cloud からの直接取り込みで受け取ることができ、SCC Enterprise では両者が統合されています。
②要件の整理:目的は「検出ルールの作成に必要な労力を減らす」ことです。生ログを取り込むと、そのログから脅威を見つけるための YARA-L ルールを自分たちで設計・作成・チューニングする必要があります。一方、すでに Google が管理する検出ロジックで分析済みの「検出結果」を取り込めば、自前でルールを書く量を大幅に減らせます。
③正解の理由:C のように SCC を Google SecOps と統合すると、SCC の各検出サービスが Google Cloud サービスのログ(Cloud Audit Logs、VPC フローログ、DNS ログなど)から生成した脅威・脆弱性・構成ミスの検出結果が Google SecOps に取り込まれます。これらは Google が保守する検出であり、Google SecOps 側ではアラートとしてそのまま扱ったり、他のイベントとの相関に使ったりできるため、検出ルールを一から書く労力を最小化できます。なお、選択肢 C の「Google Cloud サービスに由来するログを取り込む」という表現は、実際には生のログそのものではなく、SCC がそれらのログを分析して生成した「検出結果(finding)」を取り込むことを指しています。ログではなく、すでに脅威と判定された検出結果を取り込むからこそ、自分たちでルールを書く手間が減るのです。
【誤りの選択肢】
A:Google Cloud Armor のログは WAF / DDoS 対策の有用なテレメトリですが、生ログを取り込むだけで、攻撃を見つけるための検出ルールは自分で作成する必要があります。対象も Cloud Armor の 1 サービスに限られ、「検出ルール作成の労力を減らす」という要件を満たしません。
B:Bindplane エージェントで VM のイベントログを取り込むとエンドポイントの可視性は向上しますが、これも生ログであり、検出ルールの作成・チューニングが必要です。さらにエージェントの展開・運用負荷も増えます。
D:Google Threat Intelligence は脅威アクターや IOC に関するインテリジェンスで、脅威ハンティングには役立ちますが、「どのログを取り込むか」という問いへの答えではなく、Google Cloud 環境の検出を肩代わりするものでもありません。
【参考】
検出サービス | Security Command Centerデータ取り込みの概要 | Google Security Operations