【正解】D、E
【0からの解説】
①前提知識:Google SecOps(旧 Chronicle)を Google Cloud の認証・認可で使う場合、(1) Google Cloud プロジェクトへのリンクと Chronicle API の有効化、(2) Workforce Identity 連携によるサードパーティ IdP の構成(認証)、(3) IAM による機能アクセスの付与(認可。roles/chronicle.admin・roles/chronicle.editor・roles/chronicle.viewer など。Workforce Identity のグループには principalSet:// の形式でバインド)が必要です。さらに SOAR(旧 Siemplify)を使う場合、SOAR の権限を IAM に移行する前の環境では、[設定] > [SOAR 設定] > [詳細] > [IdP グループ マッピング] で IdP グループを SOAR の権限グループ(Admin、Basic、Readers など)・SOC ロール・環境にマッピングする必要があり、マッピングされていないユーザーは拒否されることがあります。
②要件の整理:管理者はすでにアクセスできているので、プロジェクトのリンクと Workforce Identity 連携(認証の基盤)は構成済みです。新しいユーザーは IdP での認証には成功しているので、足りないのは「認可」、つまり新しいユーザーの IdP グループへの権限付与です。
③正解の理由:D の roles/chronicle.viewer を SOC チームの IdP グループに IAM で付与すると、SIEM 側の機能へのアクセスが認可されます。E の SOAR 詳細設定で IdP グループを Basic 権限グループにマッピングすると、SOAR 側(ケースやプレイブックなど)へのアクセスが認可されます。この 2 つで SOC チームがインスタンスを利用できるようになります。
ただし、E が必要になるのは、SOAR の権限をまだ IAM に移行していない環境(この問題が前提としている環境)です。SOAR の権限グループと権限を Google Cloud IAM に移行する作業(SOAR 移行のステージ 2)を完了した環境では、SOAR の機能アクセスも IAM のロールで管理されるため、SOAR 詳細設定での IdP グループ マッピングによる Basic 権限の付与は不要になり、IAM でのロール付与だけで認可できます。自分の環境がどちらの状態かを確認してから対応しましょう。
【誤りの選択肢】
A:プロジェクトのリンクと Chronicle API の有効化はインスタンス全体の前提条件で、管理者がすでにアクセスできている以上、構成済みです。新しいユーザーだけが認可されない問題の解決にはなりません。
B:Workforce Identity 連携は認証の仕組みで、これもすでに構成済みです(ユーザーは IdP で認証でき、管理者はログインできています)。認可の問題は解決しません。
C:データアクセス スコープ(データ RBAC)は、ユーザーが閲覧できるデータの範囲を任意で制限するための仕組みです。スコープを割り当てないユーザーはすべてのデータにアクセスでき、スコープの付与はインスタンスへのアクセス認可の前提条件ではありません。機能へのアクセスを許可する IAM ロールがなければ、スコープを付与してもアクセスできません。
【参考】
機能アクセスを構成する | Google Security Operationsサードパーティの ID を使用してユーザーをマッピングする | Google Security OperationsSOAR 権限を IAM に移行する | Google Security Operations