【正解】A
【0からの解説】
①前提知識:Google SecOps SOAR(旧 Siemplify / Chronicle SOAR)は、コネクタで取り込んだアラートをケースにまとめ、プレイブック(自動化ワークフロー)で対応する機能です。アラートに含まれる IP アドレス・ホスト名・ユーザーなどは「エンティティ」として抽出され、各エンティティには「内部(Internal)か外部か」「どのネットワーク/環境に属するか」といったプロパティが付きます。SOAR の[Settings]→[Environments]→[Networks](ネットワークの管理)では、ネットワーク名・CIDR 範囲・優先度・環境を登録でき、取り込まれた IP アドレス エンティティがその CIDR に一致すると、自動的に内部エンティティとしてマークされ、ネットワーク名が付与されます。
②要件の整理:(a) 複数コネクタから来るアラートすべてに対して、(b) 内部 IP かどうかを識別し、(c) 具体的なネットワーク名でラベル付けし、(d) そのネットワーク名をプレイブックのトリガー条件に使いたい。トリガーはプレイブックが動き出す「前」に評価されるため、ネットワーク名はプレイブック開始前(取り込み時)に付いている必要があります。
③正解の理由:SOAR 設定でネットワークを定義しておけば、どのコネクタから来たアラートでも、取り込み時に IP エンティティが CIDR と照合されて内部判定とネットワーク名の付与が一元的・自動的に行われます。プレイブックのトリガーでは「Network name」などの条件を指定できるため、ネットワークごとに異なるプレイブックを起動できます。設定作業は一度だけで済み、コネクタごとの個別対応も不要です。
【誤りの選択肢】
B:プレイブックの最初のステップで拡充しても、それはトリガーが評価されてプレイブックが起動した「後」の処理です。トリガーにネットワーク名を使うという要件と順序が矛盾します。また、内部ネットワークの定義を拡充アクションで毎回実装するのは手間がかかり、本来の仕組みの代わりにはなりません。
C:アラートの概要画面でエンティティ属性を手動で変更するのは、アラート 1 件ごとの手作業です。複数コネクタから継続的に届くアラートに対して自動的にラベル付けすることはできず、トリガーにも間に合いません。
D:outcome 変数は YARA-L 検出ルール(SIEM 側)でアラートに付加情報を出力する仕組みで、SIEM ルール由来のアラートにしか使えません。複数のコネクタ(サードパーティ製品)から来るアラートは対象外であり、ネットワーク範囲をルールごとに書き込むのは保守性も悪い方法です。
【参考】
ネットワークを管理する | Google Security Operations環境の概要 | Google Security Operations