模擬問題集 › GCP-PCSE › 練習問題 12

GCP-PCSE 練習問題 12|通信の保護と境界保護の確立

Professional Cloud Security Engineer・無料公開(全 200 問中 15 問を無料公開中)

問題
あなたの会社は、3 層構造のウェブ アプリケーションを Google Cloud に移行しています。アプリケーションは、ウェブ フロントエンド、アプリケーション バックエンド、データベースで構成されています。規制要件と既存のオンプレミス インフラストラクチャへの依存関係により、ハイブリッド クラウド アーキテクチャを実装する必要があります。ウェブ フロントエンドは Google Cloud でホストし、アプリケーション バックエンドとデータベースは当初はオンプレミスに残します。クラウド上のフロントエンドとオンプレミスのバックエンドおよびデータベースとの間で、レイテンシを最小限に抑え可用性を最大化しながら、安全かつ効率的な通信を確保する必要があります。どうすればよいですか。

選択肢と解説

  • ✓
    Google Cloud の VPC ネットワークとオンプレミス ネットワークの間に Dedicated Interconnect 接続を確立する。3 つの層の間の通信を許可するファイアウォール ルールを構成する。
  • 2
    ウェブ フロントエンドをホストする Google Cloud の VPC ネットワークと、バックエンドとデータベースをホストするオンプレミス ネットワークとの間に、直接のインターネット接続を確立する。3 つの層の間の通信を許可するファイアウォール ルールを構成する。
  • 3
    オンプレミスのバックエンドとデータベースを Google Cloud に複製する。プライマリにはハイブリッド接続ネットワーク エンドポイント グループを使用する。ゾーン ネットワーク エンドポイント グループにバックアップする。
  • 4
    公共のインターネットを経由する高可用性の Cloud VPN 接続を使用して、Google Cloud の VPC ネットワークをオンプレミス ネットワークに接続する。

解説

【正解】A

【0からの解説】
①前提知識:オンプレミスと Google Cloud の VPC ネットワークをプライベートに接続する主な方法は 2 つです。
・Cloud Interconnect(Dedicated Interconnect/Partner Interconnect):オンプレミスと Google のネットワークを物理回線で直接(Partner Interconnect はサービス プロバイダ経由で)接続します。公式ドキュメントでも「低レイテンシで高可用性の接続」と説明されており、トラフィックは公共のインターネットを経由しません。Dedicated Interconnect は 10 Gbps/100 Gbps などの回線単位で大きな帯域を確保でき、Google が定義する冗長トポロジで構成すると 99.9%/99.99% の SLA が提供されます。なお Cloud Interconnect はデフォルトでは通信を暗号化しないため、必要に応じて MACsec や HA VPN over Cloud Interconnect で暗号化を追加します。
・Cloud VPN(HA VPN):公共のインターネット上に IPsec トンネルを張る方式です。通信は暗号化され、HA VPN は構成に応じて 99.99% の SLA がありますが、インターネットを経由するためレイテンシや帯域が変動しやすく、トンネルあたりの帯域にも上限があります。帯域の要件が小さく低コストで済ませたい場合に向いています。

②要件の整理:フロントエンド(クラウド)とバックエンド/データベース(オンプレミス)の間で、(1) 安全、(2) 効率的、(3) レイテンシを最小限、(4) 可用性を最大化、の通信が必要です。ウェブ アプリの各リクエストがオンプレミスのバックエンドやデータベースを呼び出すため、特にレイテンシと安定性が重要です。

③正解の理由:Dedicated Interconnect は公共のインターネットを経由しない専用のプライベート接続で、低レイテンシ・高帯域・安定した品質を提供し、冗長構成により高い可用性も確保できます。さらにファイアウォール ルールで各層の間に必要な通信だけを許可することで、ネットワークのセグメンテーションも実現できます。これが「レイテンシ最小」「可用性最大」「安全」「効率的」という要件全体を最もよく満たします(本番では 99.99% の冗長トポロジで構成し、暗号化の要件があれば MACsec などを追加するのがベスト プラクティスです)。
補足(「安全」の根拠):Dedicated Interconnect の回線自体は、デフォルトでは通信を暗号化しません。それでもここで「安全」と言えるのは、通信が公共のインターネットを通らず、自社と Google の間の専用の物理回線だけを流れるため、インターネット上での盗聴や攻撃にさらされないからです。規制などで経路上の暗号化も必須な場合は、(1) Cloud Interconnect 用の MACsec を有効にしてオンプレミスのルーターと Google のエッジ ルーターの間(レイヤ 2)を暗号化する、(2) HA VPN over Cloud Interconnect を構成して Interconnect の上に IPsec トンネルを張る、のいずれかを追加します。どちらもインターネットを経由しないまま暗号化を加えられるため、D のようにインターネット経由の VPN を選ぶ必要はありません。

【誤りの選択肢】
B:「直接のインターネット接続」では、バックエンドやデータベースとの通信を公共のインターネットにさらすことになり、安全性の要件を満たしません。レイテンシや可用性も保証されません。
C:バックエンドとデータベースを Google Cloud に複製するのは、「当初はオンプレミスに残す」という前提(規制要件・依存関係)に反します。またハイブリッド接続ネットワーク エンドポイント グループ(NEG)は、ロードバランサからオンプレミスなどのエンドポイントにトラフィックを振り分けるための仕組みで、それ自体がクラウドとオンプレミスの間の接続回線を提供するものではありません(Cloud VPN や Cloud Interconnect が別途必要です)。
D:HA VPN は暗号化され高い SLA もある安全な選択肢ですが、公共のインターネットを経由するためレイテンシが変動しやすく、帯域にも制約があります。「レイテンシを最小限に」「効率的」という要件では、専用の物理接続である Dedicated Interconnect に劣ります。

【参考】
Network Connectivity プロダクトの選択
Cloud Interconnect を介した HA VPN の概要
Cloud VPN の概要
← 練習問題 11練習問題 13 →
GCP-PCSE の模擬問題集は全 200 問

本番形式の練習テスト 4 回を、試験モード/演習モードで受験できます。 全問に解説付き、ドメイン別の弱点分析にも対応。模試プラン(月額 ¥980)からご利用いただけます。

GCP-PCSE の模試を受ける料金プランを見る

GCP-PCSE の無料公開問題

問題 1問題 2問題 3問題 4問題 5問題 6問題 7問題 8問題 9問題 10問題 11問題 12問題 13問題 14問題 15