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GCP-PCA 練習問題 15|セキュリティとコンプライアンスのための設計

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問題
あなたのチームは、Vertex AI を使用して、不正検出、商品レコメンデーション、顧客離反予測などのさまざまなユースケース向けに機械学習モデルを開発・デプロイする予定です。データの引き出し(データ流出)を制限することで、Vertex AI と Workbench の環境のセキュリティ体制を強化したいと考えています。どうすればよいですか。

選択肢と解説

  • 1
    VPC ネットワークで限定公開の Google アクセスを有効にし、Vertex AI サービスが公共のインターネットを経由せずに公開 Google サービスにアクセスできるようにする。
  • 2
    VPC フローログを有効にして Vertex AI サービスとの間のネットワーク トラフィックをモニタリングし、不審なアクティビティを特定する。
  • 3
    サービス境界を作成し、ml.googleapis.com と document.googleapis.com を保護対象のサービスとして含める。
  • ✓
    サービス境界を作成し、aiplatform.googleapis.com と notebooks.googleapis.com を保護対象のサービスとして含める。

解説

【正解】D

【0からの解説】
①前提知識
・Vertex AI(現 Gemini Enterprise Agent Platform)は、ML モデルの学習・デプロイ・推論などを行う Google Cloud の AI/ML プラットフォームで、API のサービス名は aiplatform.googleapis.com です。Vertex AI Workbench(現 Agent Platform Workbench)は、データ サイエンティスト向けの Jupyter ノートブック環境で、サービス名は notebooks.googleapis.com です。Vertex AI は 2026 年 4 月に Gemini Enterprise Agent Platform へ名称が変わりましたが、名称変更後も API のサービス名(aiplatform.googleapis.com と notebooks.googleapis.com)は変わっておらず、VPC Service Controls の対応サービス一覧にもこの名前で掲載されています。
・VPC Service Controls(VPC SC)は、指定したプロジェクトと Google Cloud サービス(API)の周りに「サービス境界」を作り、境界の内側のデータが境界外へ持ち出されること(データの引き出し、データ流出)を防ぐ仕組みです。たとえば、正規の認証情報を持つ内部の人や盗まれた認証情報でも、境界外のプロジェクトのバケットへデータをコピーしたり、境界外から保護対象の API を呼び出したりする操作がブロックされます。IAM(誰が何をできるか)とは別の、コンテキストに基づく防御層です。

②要件の整理
・対象は「Vertex AI」と「Workbench」の環境。
・目的は「データの引き出し(流出)を制限する」こと → 検知ではなく、流出そのものを防ぐ制御が必要。

③正解が要件をどう満たすか
D は、サービス境界を作成し、Vertex AI の API(aiplatform.googleapis.com)と Workbench の API(notebooks.googleapis.com)を保護対象サービス(制限付きサービス)に指定します。これにより、境界内のプロジェクトにある学習データ、モデル、ノートブック環境に対するアクセスが境界ルールで制御され、境界外への API 経由のデータ持ち出しがブロックされます。Google は Vertex AI のデータ流出対策として VPC Service Controls の利用を推奨しており、要件を直接満たすのは D です(実運用では、学習データを置く Cloud Storage や BigQuery なども同じ境界に含めます)。

【誤りの選択肢】
A:限定公開の Google アクセスは、外部 IP を持たない VM などが内部ネットワーク経由で Google API にアクセスできるようにする機能です。通信経路をプライベートにするだけで、認証済みのユーザーが境界外のプロジェクトへデータをコピーするような流出は防げません。データ流出の制限という要件を満たしません。
B:VPC フローログは、VM のネットワーク インターフェースを通過するトラフィックのサンプルを記録する機能で、事後の分析や不審な通信の「検知」には役立ちますが、流出を「防止・制限」することはできません。また、Google API へのマネージド サービス間のデータ移動は VPC フローログでは把握できません。
C:ml.googleapis.com は旧 AI Platform(Training / Prediction)のサービス名で、すでに非推奨となり提供が終了しています。Vertex AI や Workbench は保護されません。また document.googleapis.com という名前の対象サービスはなく(Document AI のサービス名は documentai.googleapis.com)、そもそも Document AI は本問の Vertex AI / Workbench 環境とは無関係です。

【参考】
VPC Service Controls の概要
サポートされているプロダクトと制限事項 | VPC Service Controls
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