【正解】C
【0からの解説】
①前提知識
・個人を特定できる情報(PII)とは、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、口座番号、クレジットカード番号、マイナンバーなど、個人を特定し得る情報のことです。
・Sensitive Data Protection(旧 Cloud DLP)は、多数の組み込み infoType(クレジットカード番号、電話番号、メールアドレス、各国の ID 番号など)を使って機密データを検出し、マスキングや置換などの匿名化(de-identification)を行うサービスです。
・Model Armor は LLM のプロンプトとレスポンスを検査するマネージド サービスで、Sensitive Data Protection と統合されています。基本構成では主要な機密 infoType を検出し、詳細構成では検査テンプレート / 匿名化テンプレートを指定して検出した PII を秘匿化したレスポンスを返せます。
②要件と制約語の整理
・エージェントの「レスポンス」に PII を含めない(検出して取り除く)。
・PII の種類は多岐にわたる(口座情報、取引履歴に含まれる氏名など)。
・「最小限の労力で」→ 自前のルール実装より、マネージドの検出・秘匿化機能を使う。
③正解がどう満たすか
Model Armor のテンプレートで Sensitive Data Protection を有効化すれば、エージェントのレスポンスを検査し、PII を検出・秘匿化できます。Google が管理する多数の infoType 検出器を構成だけで利用でき、正規表現などを自作・保守する必要がないため、最小限の労力で要件を満たせます。
【誤りの選択肢】
A:safety_settings(安全フィルタ)は、ヘイトスピーチ、ハラスメント、性的に露骨な表現、危険なコンテンツといった有害カテゴリを対象とするもので、PII の検出・秘匿化機能ではありません。しきい値を厳しくしても PII を含む回答は防げません。
B:正規表現での後処理は動作はしますが、対象がクレジットカード番号の形式に限られ、氏名・住所・口座番号など他の PII は検出できません。PII の種類ごとにパターンを作り込み保守する必要があり、誤検出や見逃しも多く、「最小限の労力」に反します。
D:Shapley 値(SHAP)は特徴量が予測にどれだけ寄与したかを説明する Explainable AI の手法であり、生成されたレスポンスから PII を検出・除去する機能はありません。
【参考】
プロンプトとレスポンスをサニタイズする | Model ArmorModel Armor の概要Model Armor を Gemini Enterprise Agent Platform と統合する