【正解】B
【0からの解説】
①前提知識
・Gemini Live API は、音声・テキスト・映像を双方向にストリーミングして、低レイテンシでリアルタイムの音声会話を実現する API です。音声を直接入力として受け取り、音声で直接応答できる(ネイティブ音声モデルの場合は音声のまま理解・生成する)ため、「音声認識 → テキスト生成 → 音声合成」と別々のサービスをつなぐ構成より遅延が小さくなります。
・Live API では、音声出力の言語を speech_config の language_code(BCP-47 形式、例: ja-JP)で指定できます。日本語(ja-JP)はサポート言語に含まれています。また公式ドキュメントでは、英語以外で応答させる場合、システム指示に「(その言語)で応答すること。必ず明確に(その言語)で応答すること」といった指示を入れることが推奨されており、ネイティブ音声モデルではシステム指示で応答言語を制御します。
②要件と制約語の整理
・Gemini Live API を使った電話での人間らしい会話。
・日本語でパイロット運用。
・「レイテンシを最小」「開発時間を最小」「ネイティブ並みの流暢さ」。
③正解がどう満たすか
Live API をそのまま使い、language_code を ja-JP に設定し、システム指示で日本語(患者の言語)で応答するよう明示すれば、追加のサービス連携やモデル学習なしに、Live API の低レイテンシなネイティブ音声会話を日本語で利用できます。構成変更だけなので開発時間も最小です。
【誤りの選択肢】
A:音声認識(Speech-to-Text)と音声合成(Chirp による Text-to-Speech)を別々につなぐ「カスケード」構成は、処理段が増える分レイテンシが大きくなり、連携の実装で開発時間もかかります。Live API はそれ自体が音声の入出力を扱えるため、わざわざ分割する必要はありません。
C:ファインチューニングにはデータセットの収集(医療データなので個人情報の扱いも必要)、チューニング、評価が必要で、開発時間が大幅に増えます。また Gemini は日本語を十分に扱えるため流暢さのためのチューニングは不要であり、任意のチューニング済みモデルを Live API の背後に置くという構成も前提にできません。
D:言語の自動選択に任せるだけでは、患者の発話や雑音によって意図しない言語で応答するリスクがあり、日本語での一貫した応答が保証されません。また Gemini Live API を使うという前提から外れ、リアルタイム音声会話のための低レイテンシ要件にも合いません。
【参考】
Gemini 3.8 Live のデベロッパー ガイドシステム指示を使用する