【正解】B
【0からの解説】
①前提知識
Google Cloud のリソース階層は「組織 → フォルダ → プロジェクト」です。組織はドメインに対応する最上位のノードで、組織のポリシーや IAM を上から一括で継承させて一元管理できます。フォルダは部署や子会社などの単位でプロジェクトをまとめるためのノードです。
一方、Cloud Billing アカウント(請求先アカウント)は「誰がいくら支払うか」を決める支払いの単位で、請求書(または明細書)は請求先アカウントごとに発行されます。リソース階層と請求先アカウントは独立しており、1 つの組織の中に複数の請求先アカウントを持ち、プロジェクトごとにどの請求先アカウントにリンクするかを選べます。
②要件の整理
・すべてのリソースを「単一の組織」で一元管理する
・各スタートアップが「個別の月次請求書」を受け取る
③正解の理由
1 つの組織の下にスタートアップごとのフォルダを作り、各スタートアップ用の Cloud Billing アカウントを用意して、そのスタートアップのプロジェクトをそれぞれの請求先アカウントにリンクします。これで組織のポリシーや IAM は一元管理しつつ、請求書は請求先アカウント(=スタートアップ)ごとに個別に発行されます。
【誤りの選択肢】
A:単一の請求先アカウントを共有すると請求書は 1 通にまとまります。課金データのエクスポートで費用を配分(チャージバック)することはできますが、それは社内での按分であり、「各スタートアップが個別の請求書を受け取る」という要件を満たしません。
C:スタートアップごとに別の組織を作ると、請求書は個別になりますが、「単一の組織の下で一元管理する」という要件に反します。組織が分かれると組織のポリシーや IAM を共通に適用できず、管理も分散します。
D:組織を分けるため一元管理の要件に反し、さらに請求先アカウントを共有するため個別の請求書という要件も満たしません。両方の要件を満たさない選択肢です。
【参考】
Cloud Billing リソースの編成とアクセス管理リソース階層について | Resource ManagerCloud Billing の概要