模擬問題集 › GCP-ACE › 練習問題 2

GCP-ACE 練習問題 2|クラウド ソリューションの運用の確保

Associate Cloud Engineer・無料公開(全 200 問中 15 問を無料公開中)

問題
あなたは、Multi-Regional ストレージ クラスを使用する Cloud Storage バケットに保存されている会社のアーカイブ記録を管理しています。これらのオブジェクトは 90 日を過ぎるとほとんどアクセスされませんが、規制コンプライアンス要件を満たすために無期限に保持する必要があります。90 日の期間が経過した直後に、これらのオブジェクトを長期保持に適した最も低コストのストレージ クラスへ自動的に移行する、費用対効果の高いプロセスを実装する必要があります。どうすればよいですか。

選択肢と解説

  • 1
    バケットで Object Versioning を有効にし、daysSinceNoncurrentTime 条件を 90 日に設定して、非現行バージョンを Archive ストレージに移行する Object Lifecycle Management ルールを作成する。
  • ✓
    バケットに、age 条件を 90 日に指定し、SetStorageClass アクションを使用してオブジェクトを Archive ストレージに移行する Object Lifecycle Management ルールを作成する。
  • 3
    Cloud Storage API を使用して、90 日より古いすべてのオブジェクトのストレージ クラスを Archive ストレージに変更する、夜間にスケジュール実行される Cloud Run function を作成する。
  • 4
    バケットに、createdBefore 条件を 90 日前に設定し、Delete アクションを使用してオブジェクトを削除する Object Lifecycle Management ルールを作成する。

解説

【正解】B

【0からの解説】
①前提知識
Cloud Storage には、アクセス頻度に応じたストレージ クラスがあります。Standard(頻繁にアクセス)、Nearline(月 1 回程度・最小保存期間 30 日)、Coldline(四半期に 1 回程度・90 日)、Archive(年 1 回未満・365 日)の順に保存料金が安くなり、その代わりにデータ取得料金と最小保存期間が大きくなります。問題文の Multi-Regional(マルチリージョナル)は旧来の(レガシーの)ストレージ クラス名です。現行の表記では「マルチリージョン(またはデュアルリージョン)のロケーションに置いた Standard ストレージ」に相当し、Google も新規には Standard の使用を推奨しています。つまり「クラス(Standard/Nearline/Coldline/Archive)」と「ロケーション(リージョン/デュアルリージョン/マルチリージョン)」は別々に選ぶ設定であり、本問の状況は「マルチリージョンの Standard で保存している記録を Archive に移したい」と読み替えて構いません。なお、ストレージ クラスを変えてもバケットのロケーション(マルチリージョン)はそのままです。
オブジェクトのライフサイクル管理(Object Lifecycle Management)は、バケットに「条件(condition)」と「アクション(action)」の組み合わせからなるルールを設定しておくと、条件に合致したオブジェクトに対して Cloud Storage が自動でアクションを実行する機能です。代表的な条件は age(オブジェクトの作成からの経過日数)、createdBefore(指定日より前に作成)、daysSinceNoncurrentTime(非現行バージョンになってからの日数)など、アクションは Delete(削除)、SetStorageClass(ストレージ クラスの変更)、AbortIncompleteMultipartUpload です。

②要件と制約語の整理
・作成から 90 日経過後はほぼアクセスされない
・規制のため無期限に保持する(削除してはいけない)
・「長期保持に適した最も低コストのクラス」= Archive
・「自動的に」「費用対効果が高い」=コードや手作業を増やさない

③正解の理由
age = 90 の条件と SetStorageClass(storageClass: ARCHIVE)のアクションを持つライフサイクル ルールを設定すると、作成から 90 日経過したオブジェクトが Cloud Storage 側で自動的に Archive に変更されます。追加のコンピューティング料金も運用コードも不要で、Multi-Regional から Archive への変更もライフサイクル管理で許可されている遷移です。ライフサイクル管理によるクラス変更はオブジェクトを書き換えないため、移行のための再書き込み料金もかかりません(クラス A オペレーションとして課金されます)。なお、ライフサイクル アクションは条件を満たした後、非同期に実行されるため、通常は 24 時間以内などの多少の遅延があります。

【誤りの選択肢】
A:daysSinceNoncurrentTime は「上書きや削除で非現行(過去)バージョンになってからの日数」を表す条件です。現行(ライブ)のアーカイブ記録そのものは対象にならないため、90 日を過ぎた記録が Multi-Regional のまま残り続け、要件を満たしません。さらに Object Versioning を有効にすると不要な旧バージョンの保存料金が増えます。
C:Cloud Run function(旧 Cloud Functions)と Cloud Scheduler で自前の処理を作れば動作はしますが、コードの作成・保守・エラー処理が必要で、関数の実行料金も追加されます。同じことは組み込みのライフサイクル管理で設定だけで実現できるため、費用対効果と運用負荷の両面で劣ります。また夜間バッチでは「90 日経過直後」の変更にもなりません。
D:Delete アクションはオブジェクトを削除してしまうため、「無期限に保持する」という規制要件に反します。また createdBefore は固定日付を指定する条件で、「常に作成から 90 日」という相対的な期間を表すことはできません。

【参考】
オブジェクトのライフサイクル管理 | Cloud Storage
ストレージ クラス | Cloud Storage
← 練習問題 1練習問題 3 →
GCP-ACE の模擬問題集は全 200 問

本番形式の練習テスト 4 回を、試験モード/演習モードで受験できます。 全問に解説付き、ドメイン別の弱点分析にも対応。模試プラン(月額 ¥980)からご利用いただけます。

GCP-ACE の模試を受ける料金プランを見る

GCP-ACE の無料公開問題

問題 1問題 2問題 3問題 4問題 5問題 6問題 7問題 8問題 9問題 10問題 11問題 12問題 13問題 14問題 15