模擬問題集 › GCP-PDE › 練習問題 12

GCP-PDE 練習問題 12|データ処理システムの設計

Professional Data Engineer・無料公開(全 200 問中 15 問を無料公開中)

問題
あなたの組織は、非常に機密性の高い個人データを BigQuery に保存しており、厳格なデータ プライバシー規制を遵守する必要があります。従業員が組織を離れるたびに、機密データの値が確実に読み取り不能になるようにする必要があります。どうすればよいですか?

選択肢と解説

  • 1
    ポリシータグを使用した列レベルのアクセス制御を使用し、従業員が組織を離れたときに閲覧者の権限を取り消す。
  • 2
    動的データ マスキングを使用し、従業員が組織を離れたときに閲覧者の権限を取り消す。
  • 3
    顧客管理の暗号鍵(CMEK)を使用し、従業員が組織を離れたときに鍵を削除する。
  • ✓
    AEAD 関数を使用し、従業員が組織を離れたときに鍵を削除する。

解説

【正解】D

【0からの解説】
①前提知識
・AEAD 暗号化関数:AEAD(Authenticated Encryption with Associated Data、認証付き暗号)は、データの機密性と改ざん検知を同時に提供する暗号方式です。BigQuery では SQL の中で値単位に暗号化・復号できる関数群が用意されています(KEYS.NEW_KEYSET / KEYS.NEW_WRAPPED_KEYSET で鍵のセット(キーセット)を作成し、AEAD.ENCRYPT で暗号化、AEAD.DECRYPT_STRING / AEAD.DECRYPT_BYTES で復号)。人(行)ごとに別々のキーセットを使い分けられるのが特徴です。
・暗号シュレッディング(crypto-deletion / crypto-shredding):暗号鍵を削除することで、その鍵で暗号化されたデータを読み取り不能にする手法です。データ本体を探して消さなくても、コピーやバックアップに残ったデータも含めて復号できなくなります。
・CMEK(顧客管理の暗号鍵):Cloud KMS の鍵で、テーブルやデータセット単位の保存時の暗号化を制御する仕組みです。
・ポリシータグによる列レベルのアクセス制御・動的データ マスキング:誰が列の平文を見られるかを IAM で制御する仕組みで、保存されているデータ自体は暗号化されないまま(BigQuery 標準の保存時暗号化のみ)です。

②問題文の要件の整理
・非常に機密性の高い個人データ、厳格なプライバシー規制
・従業員が離職したら、機密データの「値」を読み取り不能にする(=誰に権限があるかではなく、値そのものを復元できなくする)

③正解の理由
従業員ごとにキーセットを作成して鍵用のテーブルに保持し、その従業員の機密値を AEAD.ENCRYPT で暗号化して保存しておきます。従業員が離職したら、その従業員のキーセット(鍵テーブルの該当行)を削除するだけで、その従業員のデータはどのテーブルやコピーにあっても復号できなくなります(暗号シュレッディング)。他の従業員のデータには影響しません。Google のドキュメントでも、顧客ごとに異なる鍵で暗号化しておけば、複数のテーブルに散在するデータを暗号削除できる、という AEAD の代表的なユースケースが紹介されています。キーセットを Cloud KMS の鍵でラップ(エンベロープ暗号化)すれば、鍵そのものの保護も強化できます。

【誤りの選択肢】
A:ポリシータグによる列レベルのアクセス制御は「誰がその列を読めるか」を制御するだけで、データは読み取り可能な状態のまま残ります。離職者の権限を取り消しても、権限を持つ他のユーザーやエクスポート / コピー先では値をそのまま読めるため、「値を読み取り不能にする」要件を満たしません。
B:動的データ マスキングもポリシータグに基づいて、クエリ結果の表示をユーザーごとにマスクする機能で、保存されている値自体は変わりません。権限の取り消しはアクセス制御にすぎず、値を読み取り不能にはしません。
C:CMEK はテーブルやデータセット単位で保存データを保護する鍵です。鍵を破棄するとその鍵で保護されたテーブル全体が読めなくなり、在籍中の他の従業員のデータまで失われます。従業員ごとに別のテーブルと鍵を用意するのは現実的ではなく、粒度が粗すぎます(Cloud KMS の鍵バージョンの破棄には既定で 30 日の破棄予定期間もあります)。

【参考】
エンベロープ暗号化 | Cloud Key Management Service
顧客管理の暗号鍵(CMEK) | Cloud Key Management Service
鍵バージョンの破棄と復元 | Cloud Key Management Service
← 練習問題 11練習問題 13 →
GCP-PDE の模擬問題集は全 200 問

本番形式の練習テスト 4 回を、試験モード/演習モードで受験できます。 全問に解説付き、ドメイン別の弱点分析にも対応。模試プラン(月額 ¥980)からご利用いただけます。

GCP-PDE の模試を受ける料金プランを見る

GCP-PDE の無料公開問題

問題 1問題 2問題 3問題 4問題 5問題 6問題 7問題 8問題 9問題 10問題 11問題 12問題 13問題 14問題 15