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GCP-PCDBE 練習問題 15|革新的でスケーラブルかつ高可用性のクラウド データベース ソリューションの設計

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問題
あなたはヨーロッパの大手銀行で働く DBA です。ビジネス クリティカルな銀行アプリケーションが、オンプレミス データセンターの Oracle 12.2 で稼働しています。あなたは、オンプレミスの Oracle データベースを AlloyDB に移行してモダナイズすることを決定しました。次の要件をすべて満たす必要があります。 • オンプレミスにとどまり、オープンソースのポータビリティを維持する。 • データ所在地(データ レジデンシー)に関する規制要件を満たす。 • OLTP と OLAP の両方のワークロードをサポートする。 • 高可用性(HA)モードと自動フェイルオーバーを維持する。 どうすればよいですか。

選択肢と解説

  • 1
    オンプレミスのスタンドアロン VM に AlloyDB Omni をデプロイし、AlloyDB for PostgreSQL で障害復旧(DR)を設定する。
  • 2
    Database Migration Service を使用して AlloyDB for PostgreSQL に移行する。
  • ✓
    Kubernetes ベースの AlloyDB Omni データベース クラスタをオンプレミスにデプロイする。AlloyDB Omni Kubernetes オペレーターを使用して HA を有効にし、Oracle データベースを Omni に移行する。
  • 4
    オンプレミスの VM に Docker ベースのコンテナとして AlloyDB Omni をデプロイして HA を有効にし、Oracle データベースを Omni コンテナに移行する。

解説

【正解】C

【0からの解説】
①前提知識:AlloyDB for PostgreSQL は Google Cloud 上のフルマネージドな PostgreSQL 互換データベースです。これに対し AlloyDB Omni は、同じ AlloyDB のエンジン(列指向エンジンによる分析クエリの高速化、自動メモリ管理など)を、オンプレミスや他クラウドなど任意の環境で自分で実行できるダウンロード版です。PostgreSQL 互換なので、標準の PostgreSQL ツールや拡張機能がそのまま使え、特定ベンダーへのロックインを避けられます(オープンソースのポータビリティ)。AlloyDB Omni には Kubernetes オペレーターが提供されており、データベース クラスタのマニフェストでスタンバイ数を指定するだけで HA 構成を作れます。オペレーターはプライマリとスタンバイを定期的にヘルスチェックし、プライマリの障害を検知すると自動でスタンバイを昇格させる自動フェイルオーバーを行い、故障したスタンバイの自動再作成(ヒーリング)や、計画的なスイッチオーバーも管理します。

②要件と制約の整理:(1) オンプレミスにとどまる=Google Cloud のマネージド AlloyDB には移せない。(2) データ レジデンシー規制=データを自社データセンター内に保持する。(3) OLTP と OLAP の両立=AlloyDB の列指向エンジンが有効。(4) HA と自動フェイルオーバーを維持=障害時に人手を介さず切り替わる仕組みが必要。

③正解の理由:Kubernetes 上に AlloyDB Omni のデータベース クラスタを構築し、AlloyDB Omni Kubernetes オペレーターで HA を有効化すれば、オンプレミスのままデータを国外に出さずに、AlloyDB エンジンによる OLTP / OLAP の両立と、オペレーター管理の自動フェイルオーバーをすべて満たせます。Oracle からの移行は、スキーマとコードを PostgreSQL 互換に変換(Ora2Pg などのツールや Database Migration Service の変換機能で生成した DDL を活用)したうえで Omni に移します。4 つの要件をすべて満たすのは C だけです。

【誤りの選択肢】
A:スタンドアロン VM に単一の Omni をデプロイするだけでは HA と自動フェイルオーバーがありません。さらに DR 先を Google Cloud 上の AlloyDB for PostgreSQL にすると、データがオンプレミス外に複製されるため「オンプレミスにとどまる」「データ レジデンシー」の要件に反するおそれがあります。
B:Database Migration Service で Google Cloud 上の AlloyDB for PostgreSQL に移行すると、データベースはクラウドに移ります。「オンプレミスにとどまる」という最初の要件を満たしません。
D:単一 VM 上の Docker コンテナは、その VM 自体が単一障害点になります。コンテナ単体の AlloyDB Omni では、オペレーターによるヘルスチェック・自動昇格・スタンバイの自動ヒーリングといった仕組みが提供されず、HA を組むには Patroni などを自前で構築・運用する必要があります。自動フェイルオーバーを確実かつ低い運用負荷で実現するという点で、Kubernetes オペレーターを使う C に劣ります。

【参考】
AlloyDB Omni のドキュメント
Oracle から AlloyDB for PostgreSQL への移行の概要 | Database Migration Service for heterogeneous Oracle to AlloyDB for PostgreSQL
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