ルートテーブル(UDR)でサブネットの経路を制御する

仮想ネットワークにルートテーブル(UDR)を作成し、ネクストホップ「なし(None)」のカスタムルートでサブネットからのインターネット向け通信を遮断します。有効ルートの出力からルートの優先順位を読み解くところまで体験します。

中級50Azure 実環境

ラボ概要

Azure の仮想ネットワークでは、サブネット間やインターネットへの通信経路が「システムルート」としてあらかじめ用意されています。多くの場合はそのままで問題なく動きますが、「この宛先への通信はファイアウォール経由にしたい」「このサブネットからインターネットへは出したくない」といった要件が出てくると、既定の経路を上書きする仕組みが必要になります。それがユーザー定義ルート(UDR)です。

このラボでは、2つのサブネットを持つ仮想ネットワークを作成し、ルートテーブルに「ネクストホップの種類: なし(None)」のカスタムルートを定義して、片方のサブネットからインターネット向けの通信を遮断します。最後に、実行中の VM の NIC に対して「有効ルート」を表示し、システムルートとユーザー定義ルートが競合したときにどちらが優先されるのかを、実際のコマンド出力で確かめます。

UDR と有効ルートの読み解きは AZ-700(Azure Network Engineer Associate)で繰り返し問われるテーマです。NVA(ネットワーク仮想アプライアンス)や Azure Firewall への強制ルーティングも、ここで学ぶ仕組みの応用にあたります。

学習目標

  • 仮想ネットワークに組み込まれているシステムルートの役割を説明できる
  • ルートテーブル(UDR)を作成し、カスタムルートを定義できる
  • ネクストホップの種類「なし(None)」の用途(トラフィックの破棄)を説明できる
  • ルートテーブルをサブネットに関連付けて、適用範囲を制御できる
  • az CLI で NIC の有効ルート(effective routes)を表示し、ルートの優先順位を読み解ける

前提

  • サンドボックスのアカウントで Azure ポータルにサインイン済みであること
  • リージョンはすべて 東日本 (Japan East / japaneast) を使用します
  • 作業は割り当て済みのリソースグループ1つの中だけで行います(新しいリソースグループの作成、サブスクリプションやテナントの設定変更はできません)

ラボの構成

  1. 1リソースグループの確認
  2. 2仮想ネットワークと2つのサブネットを作成する
  3. 3検証用 VM を作成する(Cloud Shell)
  4. 4ルートテーブルを作成する
  5. 5カスタムルートを追加する(ネクストホップ「なし」)
  6. 6ルートテーブルをサブネットに関連付ける
  7. 7有効ルートを確認する(Cloud Shell)
  8. 8動作確認
  9. 9完了チェックリスト
  10. 10後片付け

詳細な手順は、ラボ開始後に画面内のガイドとして表示されます。

構成図

参考リソース