Azure OpenAI と AI Search で社内文書に答える RAG チャットを作る

社内規程の文書を Blob に置き、AI Search の「データのインポートとベクター化」でベクター インデックスを作り、Azure OpenAI に「自分のデータ」として接続して出典つきで回答させます。生成 AI 案件で最も多い RAG 構成を一通り組みます。

中級約 90 分Azure 実環境

ラボ概要

このラボでは、「社内規程について社員の質問に答えるチャット」を RAG(Retrieval-Augmented Generation)で構築します。モデルに規程を丸暗記させるのではなく、質問のたびに関連する文書を検索して回答の根拠に使う構成で、生成 AI 導入案件の大半がこの形です。

学習目標:

  • Storage Account を作成し、社内規程のサンプル文書(Markdown 3 本)を Blob コンテナーにアップロードする
  • Azure OpenAI にチャット用(chat)と埋め込み用(embed)の 2 つのデプロイを作る
  • Azure AI Search(Basic)を作成し、「データのインポートとベクター化」ウィザードで Blob からベクター インデックスを生成する
  • Azure AI Foundry のチャット プレイグラウンドでインデックスを「自分のデータ」として接続し、出典つきの回答を得る
  • 検索に無い質問に対して「分からない」と答える制約(データ内容に限定)を確認する
前提知識:
  • Azure Portal と Cloud Shell の基本操作
  • 「Azure OpenAI をデプロイしてチャット プレイグラウンドで挙動を確かめる」ラボ相当の経験
完了条件:
  • Azure OpenAI リソースに chat(小型モデル)と embed(埋め込みモデル)のデプロイがあること
  • Azure AI Search サービス(Basic)とベクター インデックスが作成されていること
  • プレイグラウンドで社内規程に基づく回答が出典つきで返ること
> Azure AI Search の Basic は時間課金(1 時間あたり数十円)です。ラボ終了時に環境ごと削除されます。サンドボックスの制限により Search サービスはリソース グループに 1 つ、Free SKU は使えません。

ラボの構成

  1. 1Azure Portal にサインインしてラボ環境を確認する
  2. 2Azure OpenAI リソースを作成し、2 つのモデルをデプロイする
  3. 3社内規程のサンプル文書を作って Blob にアップロードする
  4. 4Azure AI Search サービスを作成する
  5. 5データのインポートとベクター化でインデックスを作る
  6. 6インデックスの中身を確認する
  7. 7プレイグラウンドで「自分のデータ」に接続する
  8. 8出典つきの回答と「答えない」挙動を確認する
  9. 9検索結果の数と厳密さを調整する
  10. 10結果を考察する

詳細な手順は、ラボ開始後に画面内のガイドとして表示されます。

手順のプレビュー(最初のステップ)

1. Azure Portal にサインインしてラボ環境を確認する

  • 学習者ポータルに表示されている URL / Username / Password で https://portal.azure.com にサインインする
  • 「サインインの状態を維持しますか?」と表示されたら いいえ を選択する
  • 本ラボ用のリソース グループ(名前が lab- で始まる)を開いて名前を控える
> 注: シークレット(InPrivate)ウィンドウでの操作を推奨します。所要時間が長いラボなので、手順ごとに区切って進めてください。
残り 9 セクションの手順は、ラボを開始すると画面内に表示されます

構成図

構成図

参考リソース

このラボが対応する試験の模擬問題集

本番形式の問題で理解度を確認できます。各試験とも先頭 15 問は無料です。

AI-103Azure AI Engineer練習テスト 2 回・全 160 問