VPC のネットワーク到達性トラブルシューティング(ルートテーブル・セキュリティグループ・ネットワーク ACL)

わざと壊した構成の Web サーバー EC2 に外部からアクセスできない原因を、ルートテーブル・セキュリティグループ・ネットワーク ACL の 3 層に分けて切り分けて修正し、HTTP 到達性を回復させます。Web サーバーは OS 標準ツールでブート時にインターネット接続なしで起動するため、ルートを壊した初期状態でも確実にコンテンツを配信できます。

中級50Azure 実環境

ラボ概要

このラボでは、外部から HTTP でアクセスできない Web サーバー EC2 を題材に、VPC の到達性を「ルートテーブル → セキュリティグループ → ネットワーク ACL」の順で体系的に切り分けて修正します。事前構築テンプレートがわざと 3 か所を壊した状態で環境を用意しているので、あなたはそれを 1 つずつ特定して直し、最終的にブラウザでページが表示できる状態を目指します。

学習目標

  • パブリックサブネット内の EC2 に外部から到達するために必要な 3 つのネットワーク要素(ルート・セキュリティグループ・ネットワーク ACL)を理解する
  • 到達性の問題を「どの層で止まっているか」切り分ける手順を身につける
  • ルートテーブルに Internet Gateway 向けのデフォルトルートを追加する
  • セキュリティグループ(ステートフル)に HTTP のインバウンド許可を追加する
  • ネットワーク ACL(ステートレス)の拒否ルールを見つけて修正し、戻り通信の評価方向まで正しく理解する
  • VPC Reachability Analyzer で構成上の到達性をツールで裏取りする

前提

このラボは事前構築テンプレート(CloudFormation)で次のリソースがすでに作成済みの状態から始まります。手動での作成は不要です。

  • VPC clouddo-reachability-vpc(CIDR 10.50.0.0/16
  • Internet Gateway clouddo-reachability-igw(VPC にアタッチ済み)
  • パブリックサブネット clouddo-reachability-public-subnet10.50.1.0/24、自動パブリック IP 割り当て有効)
  • ルートテーブル clouddo-reachability-public-rtデフォルトルートが欠落
  • セキュリティグループ clouddo-reachability-web-sgHTTP インバウンドが欠落、SSH のみ許可)
  • ネットワーク ACL clouddo-reachability-public-naclHTTP インバウンドを明示的に拒否
  • EC2 インスタンス clouddo-reachability-web(t3.micro / Amazon Linux 2 / ポート 80 で Web サーバー稼働済み)
> 補足: この Web サーバーは Amazon Linux 2 に標準で含まれる Python の簡易 HTTP サーバーを systemd サービスとして起動しており、ブート時にインターネット接続を必要としません。そのため、ルートテーブルが壊れている初期状態でもサーバー自身は正常にポート 80 で待ち受けています。つまりサーバーは悪くなく、問題はすべてネットワーク構成側にあります。

ラボの構成

  1. 1現状の確認(まず「つながらない」を体験する)
  2. 2インスタンスとサブネットの場所を確認する
  3. 3第 1 層: ルートテーブルを修正する(IGW へのデフォルトルート追加)
  4. 4第 2 層: セキュリティグループを修正する(HTTP インバウンド許可)
  5. 5第 3 層: ネットワーク ACL を修正する(拒否ルールの除去と戻り通信の理解)
  6. 6動作確認とツールでの裏取り
  7. 7動作確認
  8. 8完了チェックリスト
  9. 9後片付け

詳細な手順は、ラボ開始後に画面内のガイドとして表示されます。

構成図

構成図

参考リソース

参考リンク

このラボが対応する試験の模擬問題集

本番形式の問題で理解度を確認できます。各試験とも先頭 15 問は無料です。

SAA-C03AWS Solutions Architect – Associate練習テスト 4 回・全 200ANS-C01AWS Advanced Networking – Specialty練習テスト 4 回・全 200