Service Mapping

AWS と Azure の
サービス対応表

EC2 と Virtual Machines、S3 と Blob Storage のように、AWS と Azure で対応するサービスを 102 項目の一覧にまとめました。 サービス名だけでなく、アカウントとサブスクリプションのような概念の違いも整理しています。 片方の経験をもう一方へ橋渡しするための地図としてお使いください。

2026年8月時点の情報/全13分野・102項目

まず押さえる概念の違い

サービス名を覚える前に、この7つを理解しておくと迷いにくくなります。 特に リソースグループ は AWS に相当する概念がなく、AWS 経験者が最初につまずく箇所です。

AWSAzure補足
AWS アカウントサブスクリプション課金と分離の単位。Azure ではさらに上位にテナント(Microsoft Entra ID)があり、1テナントに複数サブスクリプションを持てる。
Organizations / OU管理グループ複数サブスクリプションを階層で束ね、ポリシーを一括適用する。
(相当なし・タグで代替)リソースグループAzure 固有の概念。すべてのリソースは必ずいずれかのリソースグループに属し、まとめて削除・権限付与できる。AWS から移る際に最初に戸惑う点。
IAM ポリシー / ロールAzure RBAC ロール + Microsoft Entra IDAzure は「認証(Entra ID)」と「認可(RBAC)」が分離している。AWS の IAM は両方を担う。
IAM ロール(EC2 等に付与)マネージド ID資格情報を持たずにリソースへアクセスさせる仕組み。考え方はほぼ同じ。
リージョン / アベイラビリティゾーンリージョン / 可用性ゾーンほぼ同義。Azure は加えて「リージョンペア」という災害対策のための組み合わせを持つ。
タグタグキーと値でリソースを分類。コスト管理の軸として使う点も共通。

コンピューティング

仮想マシンとその周辺。両クラウドで最も対応が取りやすい領域です。

AWSAzure補足
Amazon EC2Azure Virtual Machines仮想マシン。インスタンスタイプ/VM サイズの命名規則は異なる。
Auto Scaling Group仮想マシン スケール セット (VMSS)台数の自動増減。
Elastic Load Balancing (NLB)Azure Load BalancerL4 のロードバランサー。
Elastic Load Balancing (ALB)Application GatewayL7 のロードバランサー。Azure 側は WAF を統合できる。
Elastic BeanstalkAzure App ServicePaaS でのアプリ実行。Azure 側はより広く使われる主力サービス。
AWS BatchAzure Batchバッチ処理基盤。
EC2 Image BuilderAzure VM Image Builderマシンイメージの作成自動化。
Dedicated HostsAzure Dedicated Host物理サーバーの専有。

コンテナ

Kubernetes は両者ともマネージド版を提供。サーバーレスコンテナの考え方に差があります。

AWSAzure補足
Amazon EKSAzure Kubernetes Service (AKS)マネージド Kubernetes。
Amazon ECSAzure Container AppsAWS 独自のオーケストレーターに完全な相当はない。Azure ではより抽象度の高い Container Apps が近い。
AWS FargateAzure Container Instances (ACI)サーバー管理不要でコンテナを実行。
Amazon ECRAzure Container Registry (ACR)コンテナイメージのレジストリ。
AWS App RunnerAzure Container Appsコードやイメージから直接デプロイ。

サーバーレス・メッセージング

関数実行は対応しますが、メッセージングは設計思想が異なるため注意が必要です。

AWSAzure補足
AWS LambdaAzure Functionsイベント駆動の関数実行。
AWS Step FunctionsAzure Logic Apps / Durable Functionsワークフロー。GUI 中心なら Logic Apps、コード中心なら Durable Functions。
Amazon API GatewayAzure API ManagementAPI の公開・認証・流量制御。
Amazon SQSAzure Queue Storage / Service Bus キューシンプルな用途は Queue Storage、トランザクションや順序保証が必要なら Service Bus。
Amazon SNSService Bus トピック / Event Grid発行/購読モデル。
Amazon EventBridgeAzure Event Gridイベントルーティング。
Amazon MQAzure Service Busエンタープライズ向けメッセージング。

ストレージ

オブジェクト/ブロック/ファイルの三分類は共通です。

AWSAzure補足
Amazon S3Azure Blob Storageオブジェクトストレージ。Azure ではストレージアカウント配下のサービスの一つ。
Amazon EBSAzure マネージド ディスクVM にアタッチするブロックストレージ。
Amazon EFSAzure Files共有ファイルストレージ。Azure Files は SMB でそのままネットワークドライブにマウントできる。
Amazon FSx for NetAppAzure NetApp Files高性能ファイル共有。
S3 GlacierBlob アーカイブ アクセス層長期保管用の低コスト階層。
AWS BackupAzure Backupバックアップの一元管理。
Storage GatewayAzure File Syncオンプレミスとの連携。

データベース

リレーショナルは対応が明快。NoSQL は Azure が Cosmos DB に集約している点が最大の違いです。

AWSAzure補足
Amazon RDSAzure Database for MySQL / PostgreSQLマネージドなリレーショナル DB。
Amazon RDS for SQL ServerAzure SQL Database / SQL Managed InstanceSQL Server 系は Azure の主力領域。
Amazon AuroraAzure SQL Database (Hyperscale)クラウド最適化された高性能 RDB。
Amazon DynamoDBAzure Cosmos DB (NoSQL API)キー・バリュー型。Cosmos DB は複数 API を1サービスで提供する。
Amazon DocumentDBAzure Cosmos DB (MongoDB API)ドキュメント型。
Amazon NeptuneAzure Cosmos DB (Gremlin API)グラフ型。
Amazon ElastiCacheAzure Cache for Redisインメモリキャッシュ。
Amazon RedshiftAzure Synapse Analyticsデータウェアハウス。
AWS DMSAzure Database Migration ServiceDB 移行。

ネットワーク

仮想ネットワークの構造はほぼ同じですが、ファイアウォールの単位に差があります。

AWSAzure補足
Amazon VPCAzure Virtual Network (VNet)仮想ネットワーク。
セキュリティグループネットワーク セキュリティ グループ (NSG)AWS はインスタンス単位、Azure は NIC またはサブネット単位で適用する。
ネットワーク ACLNSG(サブネットに適用)Azure に専用の ACL はなく NSG で兼ねる。
VPC ピアリングVNet ピアリングネットワーク同士の接続。
AWS Transit GatewayAzure Virtual WAN多拠点のハブ接続。
AWS Direct ConnectAzure ExpressRouteオンプレミスとの専用線接続。
Amazon Route 53Azure DNS / Traffic ManagerDNS は Azure DNS、DNS ベースの負荷分散は Traffic Manager。
Amazon CloudFrontAzure Front Door / Azure CDNCDN・グローバル配信。
AWS PrivateLinkAzure Private Linkサービスへの閉域接続。
NAT ゲートウェイAzure NAT Gatewayアウトバウンド通信の集約。
AWS Global AcceleratorAzure Front Doorグローバルな経路最適化。

ID・セキュリティ

最も設計思想が異なる領域です。Azure は認証と認可が分離しています。

AWSAzure補足
AWS IAMMicrosoft Entra ID + Azure RBACEntra ID が認証(誰か)、RBAC が認可(何ができるか)を担う。
Amazon CognitoMicrosoft Entra External ID顧客向けの ID 基盤(旧 Azure AD B2C)。
AWS KMSAzure Key Vault鍵管理。Azure は鍵・シークレット・証明書を1サービスで扱う。
AWS Secrets ManagerAzure Key Vaultシークレット管理も Key Vault に含まれる。
AWS WAFAzure WAFWeb アプリケーションファイアウォール。
AWS ShieldAzure DDoS ProtectionDDoS 対策。
Amazon GuardDuty / Security Hub / InspectorMicrosoft Defender for CloudAWS では複数サービスに分かれる脅威検知・態勢管理を、Azure は1つに統合している。
AWS CloudHSMAzure Managed HSM専有 HSM。
AWS Certificate ManagerApp Service 証明書 / Key Vault 証明書証明書の発行・管理。
AWS Network FirewallAzure Firewallネットワーク層のファイアウォール。

監視・運用

Azure は Azure Monitor に集約され、その配下に Log Analytics と Application Insights があります。

AWSAzure補足
Amazon CloudWatchAzure Monitorメトリック・アラートの中心。
CloudWatch LogsLog Analyticsログの集約と KQL による検索。
AWS X-RayApplication Insights分散トレーシング・APM。
AWS CloudTrailAzure アクティビティ ログ誰が何を操作したかの監査ログ。
AWS ConfigAzure Policy / Resource Graph構成の評価と是正。Azure Policy は作成そのものを禁止できる点が強力。
AWS Systems ManagerAzure Automation / Update Manager運用作業の自動化。
AWS Trusted AdvisorAzure Advisorコストや可用性の推奨事項。
AWS Health DashboardAzure Service Health障害・メンテナンス情報。

開発・CI/CD・IaC

Azure には Azure DevOps と GitHub の2系統があり、現在は GitHub Actions の利用が主流です。

AWSAzure補足
AWS CodeCommitAzure Repos / GitHubソースコード管理。
AWS CodeBuild / CodeDeploy / CodePipelineAzure Pipelines / GitHub ActionsCI/CD。Azure では GitHub Actions の利用が増えている。
AWS CloudFormationARM テンプレート / BicepIaC。Bicep は ARM テンプレートを簡潔に書ける DSL。
AWS CDKBicep / Terraformプログラマブルな IaC。
AWS SAMAzure Functions Core Toolsサーバーレスのローカル開発。

データ分析

Azure は Synapse / Fabric に統合する方向、AWS は個別サービスの組み合わせが基本です。

AWSAzure補足
Amazon AthenaSynapse サーバーレス SQL プールストレージ上のファイルへ直接 SQL を実行。
Amazon EMRAzure HDInsight / DatabricksHadoop・Spark 基盤。
AWS GlueAzure Data FactoryETL・データ統合。
Amazon Kinesis Data StreamsAzure Event Hubsストリーミングの取り込み。
Amazon Managed Streaming for KafkaEvent Hubs(Kafka 対応)Kafka 互換。
Amazon Kinesis Data AnalyticsAzure Stream Analyticsストリーム処理。
Amazon QuickSightPower BIBI・可視化。
AWS Lake FormationMicrosoft Purviewデータガバナンス・カタログ。

AI・機械学習

生成 AI はどちらも主力領域で、更新が最も速い分野です。

AWSAzure補足
Amazon BedrockAzure AI Foundry (Azure OpenAI)基盤モデルの API 提供。
Amazon SageMakerAzure Machine Learning機械学習の開発・学習・デプロイ基盤。
Amazon RekognitionAzure AI Vision画像・映像の解析。
Amazon ComprehendAzure AI Language自然言語処理。
Amazon Transcribe / PollyAzure AI Speech音声認識と音声合成。Azure は1サービスに統合。
Amazon TranslateAzure AI Translator機械翻訳。
Amazon TextractAzure AI Document Intelligence帳票・文書からの情報抽出。
Amazon KendraAzure AI Search検索。RAG の実装でよく使われる。
Amazon LexAzure AI Bot Serviceチャットボット。

管理・ガバナンス・移行

コスト管理と組織統制の考え方は近いですが、名称が大きく異なります。

AWSAzure補足
AWS Organizations管理グループ組織階層。
AWS Control TowerAzure ランディング ゾーン統制された環境の一括構築。
AWS Cost ExplorerMicrosoft Cost Managementコストの可視化。
AWS BudgetsAzure Budgets予算とアラート。
AWS Service CatalogAzure Managed Applications承認済み構成の配布。
AWS Migration HubAzure Migrate移行の評価と実行。
AWS SnowballAzure Data Box大容量データの物理搬送。
AWS OutpostsAzure Stack HCI / Azure Arcオンプレミスへのクラウド拡張。

対応表で全体像をつかんだら、実機で確かめる

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よくある質問

AWS と Azure のサービスは1対1で対応しますか?

多くは近い機能のサービスが存在しますが、完全に1対1ではありません。特にセキュリティ領域では、AWS が GuardDuty・Security Hub・Inspector と分けている機能を Azure は Microsoft Defender for Cloud に統合しています。逆に Azure のリソースグループのように、AWS に相当概念がないものもあります。

AWS 経験者が Azure を学ぶとき、最初に押さえるべき違いは何ですか?

サブスクリプションとリソースグループという2つの階層、そして認証(Microsoft Entra ID)と認可(Azure RBAC)が分離している点です。AWS のアカウントと IAM に慣れているほど戸惑いやすい部分なので、ここを先に理解すると学習がスムーズになります。

資格試験の学習にも対応表は役立ちますか?

役立ちます。AWS 認定と Azure 認定は出題範囲の考え方が近く、片方の知識をもう一方へ橋渡しできます。ただし試験では各クラウド固有の制限値や設定項目が問われるため、対応表で全体像をつかんだうえで、実機演習や模擬問題で細部を固めるのが確実です。

対応表の情報はいつ時点のものですか?

本ページは 2026年8月時点の情報をもとに作成しています。両クラウドともサービス名の変更や統合が頻繁にあるため、実際の設計時は各社の公式ドキュメントで最新の名称と仕様をご確認ください。

※ 本ページは 2026年8月時点の情報をもとに作成しています。両クラウドともサービス名の変更・統合が頻繁に行われるため、 設計時は各社の公式ドキュメントで最新の名称と仕様をご確認ください。 Microsoft、Azure は Microsoft Corporation の、Amazon Web Services、AWS は Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。